100えんのやさしさ

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2009-9-22 10:50
今日は、縁の有った人のことを書く日です。
お会いしたことはありませんが、18歳のころ
<それでも、私は結婚したい>という本を読みました。
書かれたのは、上坂冬子氏です。この4月14日に肝不全でお亡くなりになりました。78歳でした。9月21日の読売新聞に
<遺品の思い出>ということで、弟の丹羽徹氏が湯飲みを語っておられます。<すぱんすぱん>と世の中を斬っておられたノンフィクション作家でしたが、、<私の人生、私の昭和史>を読むと、活字の奥から、やさしいひと
を感じます。たまさか、作家になっただけで、普通の主婦になったらと
思えるほどです。
<のりぴー>が清純そうなのであって清純ではなかったことの逆版です。
ご本人は、美味しい日本茶が大好きでしたが、美味しく入れる時間がなく
また、来客のために美味しく入れる時間はもっとなかったようです。
それでも、<お茶なといっぱい>の心粋があるやさしいひとです。
編集者には、100円を渡し、マンションの1階の自販機で好きな飲み物を
買ってきてもらい、それを、^^^^^円の骨董品の湯飲みで楽しんでもらうやさしい人です。人によって、好きなものは違うし、いますぐに
飲みたい温度も違うでしょう。
私はいい話だと思って、本町の店を作るときに実行。
現場監督の田口くんに<今日は何人>と朝一番にきき、滞在時間、仕事の
時間の短長に限らず、人数分を100円渡していました。近くの自動販売機
で、段取りのつきしだい、気分で飲んでほしかったからです。
なかには、マイ水筒で貯蓄にはげんだかたもあったそうです。
上坂冬子氏にはお会いできませんでしたが、弟さんのお一人に、北高時代に
進学の説明会でお話をききました。河合塾の次期塾長といわれていた
迫力のあるかたでした。私は残念ながら、河合塾にははいれませんでしたが
きっと、こわそうだけどやさしいひと!
 
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