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あけび

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2009-10-1 7:55
いきなりですが、主婦ってえらい。
自分が主婦だから、よくわかる。
南極観測隊の料理人の映画かな?新聞をみているとこんな話が書いてあって、なるほど、主婦感覚やと思いました。
 どうしても麺を食べたい人がいたそうです。一日に一度は食べんかったら、病気になるくらい好きなんやそうです。漫画のオバケのQ太郎にでてくる小池さんのような人だったのでしょう。
とうとう、麺が底をついたときに、小麦粉はあるから、作ろうということになりました。
かん水がありません。そこでベイキングパウダーで作ったそうです。家族の好きなものをなんとかして食べさせたいというのは、主婦そのものです。
南極観測隊は理系人間でしょうが、料理は、このほうが素晴らしく美味しくなるのかもしれません。
 ちょうど、今、あけびの料理をご馳走になったところです。作ってくれた人は、ダンボールを作る機械を作る会社のエンジニアです。
あけびは、開け実と書きますが、開いている実なんてほんの少しです。縦に裂けている黒いたくさんの種子を含んだ甘いゼラチン質は大さじ1杯あるかないかです。苦い果皮がほとんどで文系人間なら、薄紫の風情を尊び、
 山姫に
 スサノオとみえ、
 はにかむ日    桂子作
とでも、句をつくるところです。山姫はあけびのことです。
理系人間は、苦いのは、ゴーヤと発想を転換。
果皮をスライス、塩水につけてから、油いため。しょうゆ味でいりごまがアクセントでした。美味しかったですね。
 甘味噌をはさんで油であげたらいいかもしれません。
また、山形県の米沢地方では、飢饉にそなえて、春のお彼岸まで、囲炉裏の上につるしておく風習があったそうです。そうそう、米沢に限らず、雪国では、あけびの新芽をさっとゆでて、胡桃あえにするそうです。
町に住んでいる者には、何の新芽かわからないので、採ってくることが
できないのが残念です。
 極限状況で家族をどうやって食べさせるかは主婦の才覚です。
本当に主婦って偉いね。
 
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