カンピン

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ブログ
執筆 : 
keian 2009-11-8 8:40
薬膳ということを、一茂くんがたづねてきました。
なんといっていいかな?
薬膳ということでは、お寺さんの精進料理が有名かな?
岐阜では、
 関ヶ原の妙応寺のくこ料理を思います。
また、長良川ハイツの薬膳料理を思います。
クコの実は赤い実です。
枸杞と書きます。英語では、boxthorm,,または
Mathrimony vineです。
ナス科の落葉低木で2~3m 全体に粗大な棘を持ち、夏に薄紫の小さな花をつけ、秋に赤い実を結びます。
春先の若芽は熱湯にくぐらせて、塩水にさらし、ご飯に仕立てます。
熱湯にくぐらせて陰干し、ほいろにかけて、粉末にして煎じたものをお茶にします。
赤い実は、果実酒にしたり、懐石のあしらいとして応用範囲が広いです。
動物性蛋白質の取りすぎを防ぐ、毒消しとして鍋ものに入れたりも、いまの季節にはおすすめです。
薬効は、ベタイン メチニオン レシチン ルチン カルシウム 
ビタミンB1 B2 C等を含みます。
 
以前に酒器ということで、いつかというお約束になっていた<カンピン>という焼き物を使って、即席の薬酒をお出ししてもいいかな?
カンピンは癇瓶と書いて、日本酒のお燗をするための器で、直接火にかけられる調理道具でもあります。薬効成分の抽出が即効なところが取り柄です。
その形からして、鳩がうずくまったところをみて鳩徳利ともいいます。突っ込みということもあります。

懐石の達人によれば、岩魚の骨酒にいいそうです。
野趣豊かなら、丼でもかまわないようなものですが、秋の夜長に、ゆっくりと、美味しいものを楽しんでいただくなら、ゆっくりと酒も楽しんでいただきたい。ゆっくりと楽しんでこそ薬効になるものです。楽という字に薬草の草冠がついてこその懐石です。
もともと、懐石の語源は僧侶が修行のため、空腹を養うために、石を温めて懐にいれたところからです。禅においては食事のことを薬石とあらわすこともありなん。
動物性蛋白質のものを食べるときは、薬としての扱いです。医食同源こそは、ここですね。
 
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