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そばちょこ

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2009-11-15 9:27
松尾とくさんから、電話がかかりました。
ぜんざいをつくったから、とりにおいでとのことです。
えっ、朝から、という皆様の声が聞こえてきそうですが、松尾家では、当然のことでした。
人よりも、早く起きて、仕事をしているので、すぐにエネルギーになるものを好むのでしょうね。ものすっごく、また、目方もあるのに、糖尿病には、あまり縁がなさそうです。
 おろしたてのお椀によそってくれましたが、台所で、ちょこっと味見をさせてもらうには、傍らのそばちょこもわるくありません。
 ちょうど、一茂くんからのトークが、そばちょこです・
昭和56年のことですが、東京工業大学の教授であられました秋岡芳夫氏のグループモノ・モノに魅かれていました。
モノがあふれるなかで、使い易いものを使っていたら、一器多様ということです。
大きな器は、尺一と尺二 直径33cmと36㎝を使い、あとは、ほとんどとりわけようの5寸のうどん皿と称する、深めの皿とそばちょこのみということ。
そばちょこは、とりわけ用ではなくても、一人用の盛り付けにもなる。
おひたしを、あえものを盛ったり、茶碗蒸しも作ったりする。
食事だけでなく、お茶、コーヒーも飲むし、酒も飲む。
これだけ、使うということは、それだけ、目に触れるということで、鑑賞に堪えれるものということで、ずいぶんに骨董品に関心を持ちました。
そばちょこの直径は、2寸5分7.5㎝で、これはビールびんと同じで握りやすい寸法です。上から下までのすとんとした深い器は、昔の箱膳という一人用のテーブルにぴったりとしたのかな?
食器の揃え方なんて、その家の暮らしできまるんだから、なんてことはないんですが、
古伊万里のものなどが、ずらっと、棚に並んでいるのを拝見すると、<ええねえ>。

 ただ、日本料理の盛り付けというと、
最大の欠点があり。
底が平らなので、汁溜がないことです。
煮物など、持ってみるとよくわかります。それを知っての一器多様です。
 
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