三つの「はらず」

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2010-3-29 20:59
最初に思うのは「欲ばらず」かな?
若い人が、東京へ行ってきたとお土産を送ってきてくれました。
引っ越し祝いを兼ねて、家族で、一人暮らしの妹さんを訪ねたそうです。
せっかくだからと、住んでいるところの一番近くの和菓子屋さんで、買ってきてと頼みました。有名店のお取り寄せはいくらでもできますが、その有名店の下請けをしているのは、たいていは、住宅地の中の目立たない店です。どこへでも、飛び込んでは、話をしてくる
私の経験では、ここにこそ、当たりがあります。
美味しさもさることながら、お店の案内などに、素晴らしい教えがあって、感動します。
純情な若い人には、お店の探訪記ならぬ、レポートを頼むこともあります。
桂庵は、どうも迫力があって、若い人もことわりにくいのかな?
ごめんね。また、この埋め合わせは、来ていただいた時の美味しいものでするからね。

梅花亭の梅最中をいただきました。
6代目の創作で
<梅もなかここにありけり春火桶>と詠まれております。
お店の看板商品の亜墨利加饅頭と仏蘭西饅頭は知っていましたが、これは初めてです。
ここのお店は、岐阜の出身の高井さんが、徳川家康公について、江戸に入府されております。生来の甘いもの大好きに新しもの大好きで、いくつかの<これは初めて>をつくっておられます。
桂庵も、<これは初めて>を自分の口からでなく、人様の口から言っていただけれるようにならなくてはなりませんね。よく、こうちゃんに、<言うたらアカン。言うたら値打ちがなくなる>と言われておりますが、、、今日は、美味しいお菓子で殊勝な気持ちになりました。
<お客様に快いゆとりを味わって頂くことを第一と心がけ、庶民性の中に上品さと、そして、見栄をはらず、意地をはらず、欲をはらずを守ること>

<ほん、そうや>
私は、とうふ屋の娘や。気取ってみてもしかたがない。
だけど、親しみはあっても、友達になってはアカン。
欲をはらずに、初めてのひとつは、
岐阜弁の<えかっ>の矯正をしましょうか?
 
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