卵かけごはん

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執筆 : 
keian 2010-7-9 19:36
今年は、梅雨の前半から蒸し暑い日が多くて、
梅雨寒という日が殆どなかったような気がしませんか?

氏の村上祥子の料理に、梅雨寒の日曜日のお昼ごはんにすうどんというのがありました。
うどんの具にこらないかわりに、<すめ>という博多のつゆに凝って作っていました。

もっと、簡単な賄い料理の定番は
卵かけご飯です。
ただ、これが好きだけど、苦手というお客様がおみえになりました。
100グラムの卵が胃にとどまる時間が135分とデータがありますが、どうも、ご飯の消化率との差がずれて、彼にとってはダメージがあったようですね。
生みたての卵には炭酸ガスがふくまれているために濁っている感じがする卵白も、誤解を受ける要因のひとつ。
卵黄の周りについているカラザという帯状のものも、シアル酸という抗がん物質を含む、濃厚な良質たんぱく質であることも、理解されてないと、見た目と食感で、<あとから、あかんの>となります。

炊き立てご飯に卵をポンというイメージではなく、小鉢にとって、卵の黄身だけをといて、
つくって差し上げたら、彼の大好物になりました。
ただし、これには、香ばしいほうじ茶をかならず添えましょう。
もう、亡くなられましたが、上坂冬子氏のファンでした。<26歳 東京女一人暮らし>の場面で、どうしても、1人で外食ができなくて、うどんの玉を買ってきて、丼で温めて、卵をおとして、しょうゆをかけて食べたとあります。

かっては、とうふと卵と、風呂屋の値段が一緒とされていました。
いま、1個350えんの卵だったら、たいへんなごちそうかも?
今朝、岐阜駅で、たまごかけごはん、100円を食べました。
元気なおばちゃんが、<大盛りやね>とかってに決めてくれて、思わず頷いたら、ご飯が300グラムでした。卵は美味しかったのですが、冷蔵庫からだしたてでした。
醤油さしの口が突発的に飛び出す構造で、
白磁の美しい器でしたが、食べにくい片口で、肝を冷やしました。
 
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