菜切り包丁

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2010-7-11 16:03
一茂くんからの発信は、菜切り包丁です。
私のお嫁入り道具は、
菜切りと出刃、刺身の包丁3本セット、木箱入りでした。
ものものしい感じで、これは、呉服屋さんが、サービスに持ってきたじだいです。
なんといっても、岐阜は名古屋の植民地。嫁入りとあれば、赤と白のゆたんをかけて、トラック3台分の資産分けが道中した時代だったのです。
当時、勤めていたデパートは、岐大HCといいまして、婚礼外商と新築外商で成り立っていた店舗でした。婚礼同送品という包装をよくやりましたが、なつかしい。

さて、憧れの専業主婦になった私は、料理に目覚め、道具に目覚めました。
努力よりも、型から入るの如く、当時の配偶者の寛大さもあって、買いまくりました。
手入れは、錆びないように、必ず洗ってふくことだけです。
とぐのは、配偶者におまかせ。それで、刃が変形してくると、両栄社という店にとぎに出します。ここを教えてくれたのは、下内屋の社長です。
同じ商品をあつかっていても、かたきではなく、利他共栄をつなぐのは、岐阜のいいところです。
下内屋の奥様のお薦めで、杉本の牛刀を買って以来、料理コンクールへも持参するくらいでした。
それで、<かつらむき>ができるかといえば、全くのペケポン。
板前さんが、菜切り包丁で、かつらむきをしていくのに惚れちゃっただけです。
もっとも、うでのいい人は、出刃でも刺身でも、かつらむきを見事にしてみせます。
もっとも、スピードといえば、やっぱり、使い慣れた菜切り包丁にかないません。

重心が刃の方にある和包丁だと、包丁を置いただけで、刃の重みで、切れます。
ところが、柄に重心のある洋包丁だと、まな板に包丁を置いてから、さらに手首を下に
ぐるっと、押し下げないと切れないようです。
片刃か両刃かも重要。<片刃は、腕があってこその勝負です>
私は、両刃に限ると、この年になってやっと納得。
食育は、娘の代には間に合わず、孫にかかるつもり。乞うご期待。
 
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