へちま

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2010-7-17 19:49
一茂くんからの発信は
<へちま>です。
私は、朝顔を育てたことはあってもへちまはありません。
なんとなく、ぼんやりとしていて、今みたいな時代には、やすらぎかな?
糸瓜と書きます。
瓜科の1年草。実の繊維を、敷き皮や、あかすりにし、つるから出た液を化粧水にするそうです。
よくわからないことは、年寄りに聞けと、松尾とくさんを訪ねてきました。
彼女いわく、へちまの外側は、くさくて、それをくさらせて繊維をとったそうです。
ヘチマコロンという化粧水があったそうです。薄い緑のプラスチックの容器に入っていて、
お安くて、たっぷりと使えば安心というタイプだったそうですが、彼女は使ったことがなく、女優の沢たまきさんが、愛用していました。
美人がつかうと美人水になるのかな?
高浜虚子の句の中に、へちまの汁を痰切りに飲むとありますから、きっと苦いのでしょう。

へちまのあかすりよりも、需要としては、スポンジがわりです。
繊維のつまりぐあいが、食器などをあらうにあたり、水切りがよくて衛生的なのでしょうか?
私は、下内屋さんで、いつも買うことができるキクロンのスポンジもわるくないと思いますが、ダスキンのスポンジを30年近く愛用しています。
これは、へちまのようなきめで、
しっかりしていて、根性を入れて洗ってもへたりません。

スポンジといえば、戦後、外国人の姪に、高野どうふを食べさせたら、
スポンジじゃないの?と敬遠されたという話もあります。
このころの、料理研究家は、明治生まれの方です。
河野貞子氏、飯田深雪氏、酒井佐和子氏、辰巳浜子氏、江上トミ氏、みなさん、お会いしたことはありませんが、今でも、御著書を開くと、教わる事ばかりです。
料理研究家を名のられませんでしたが、人事院総裁夫人の佐藤雅子さんも、料理だけでなく、女としての生き方も大好きです。
鬼籍に入られても、私は本を開くたびに、生きている事と思えてなりません。
そんな料理を残したいですね。
 
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