床の間

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2010-9-11 14:11
301号室の床の間です。築37年の賃貸マンションですが、こうして床の間があると、いいものです。
ここに、プライベートのお客様をお通しすると、
京都弁でいうところの、<ほっこりするわ>と寛いでいただけます。
何もない空間というのは、作法や想像力をかきたてられるのでしょうか?
作法を飛び越えて、寸法秩序が、日本人としてのスピリットを呼び起こすのでしょうか?
柱と横材によって高さを決めていきます。柱と長押と敷居によって、作られる空間内法は基本的に6尺3寸。京間畳が、6.3尺と3.15尺。これは、人が寝転がる大きさです。
床の間に横着して、寝転がってみました。
ああ、日本間です。寸法秩序には、空間だけでなく、時間的な感覚も含まれてきます。
柱間1間の幅と1間と1間の広さを間と呼びますが、『間合い』という時空間を指しているようです。
近年の住宅事情は、物が増えすぎたことにあります。
床の間にカーテンをとりつけて、物入れになっていませんか?
302号室の床の間には、ステレオが入れてありました。
わるくはなかったのですが、思い切って出しました。
入れたものを出しているうちに、季節ごとに移ろう自然の表情を感じる場所にしたくなりました。写真に撮ろうとすると、撮影者の顔が出てしまうので、断念しましたが、大きな鏡をいれました。
大改造となりましたが、本当は自慢してみせたい部屋になりました。
どなたでも、どうぞ、おいでください。
おいでくださいは、社交辞令じゃありません。
<おこしやす京都委員会>の委員長は、お茶のCMでお馴染の市田ひろみさんですが、
彼女は、<まちがえてくれて、ありがとう>とライバルのメーカーの名で紹介されても、訂正されないようです。
私は、鈴木屋さんに奨められて、彼女デザインの帯を買いましたが、ファンです。
<おこしやす>と<おいでやす>のの微妙を使い分けるしたたかな京都を乗り越えて、ええひとやね。
追記
置き床もあり。床の間
 
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