だんご

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ブログ
執筆 : 
keian 2010-9-22 20:56
お彼岸と月見と一日遅れになりましたね。
両方とも、だんごがつきものです。
松尾家では、明治4年生まれのひいおばあさんに教わった料理を、
松尾さいさんが作ってくれました。
米の粉を、同じ町内のY製粉で1キロ買ってきました。
だいたい
4分の1の分量の粉を使って、松尾さいさんが、<にえきりの熱い湯>をやかんの口から注ぎながら、箸でまとめ、手を氷水で冷やしながら、ねりあげます。水やぬるま湯で練るよりも、汲水がよいぶん、やわらかい生地ができます。手粉をつかわないので、でんぷんのアルファ化もよく、まとまりもいいです。
芋名月にちなんで、サトイモのような形にします。
本物のサトイモの皮をむき、醤油、砂糖で調味したとろみのある煮汁のなかに、サトイモの形のだんごをいれて、完全に火が通るまで、煮ます。
このとろみのある煮汁をふきこぼれさせないように煮るかげんが、だんごの
火どおりにちょうどいいのです。
また、熱々のだんごを熱々の煮汁に入れることで、味のしみ込み具合も
よくなるようです。
松尾太郎くんの健康を気づかって、今年の煮汁は、かなり薄味で薄色でした。本来は、長良の山川醸造の濃い醤油で真っ黒に煮上げます。
そうそう、ここの醤油が、<アイスクリームにかけるしょうゆ>で全国ネットになりましたね。
お客様と金崋山ロープウェーに行った時に見つけて、地元だけに、
<おめめがくるくる>しました。カラメルのようなコクと色はグーですから、よその土地でみかけたら、お土産にと友人知人の分まで買いあさったにちがいありません。
お彼岸のだんごは、あまり作ったことがありません。
ただ、とうふを入れた白玉だんごは作ります。
料理のあしらいに、5グラムほどですはまだんごを作ったこともあります。

とうふ屋桂庵の名を名乗ってはおりますが、こちらから、豆腐の名を
だして、料理の説明をするのも重なるといかがなものかと反省があります。


創業当時、ココイチの宗次徳二氏に、奥様は、こうおっしゃたそう
です。<お客様にお水ください>と言われたら負けよ。
心地よくしていただくのに、勝ち負けはないかもしれませんが、私は
自分との戦いだと思っています。
私に、垂井の南宮大社を戦いの神様だと諭してくださったのは、
両香堂のおばあさんです。ここで、買い物をする度に、教わったことがあります。買い物は、私の心だったかもしれませんね。
 
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