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ながしかん

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2010-10-4 20:25
たまごどうふを作るのには、
<なぜ、流し缶なの?>というのが、一茂くんからの発信です。
悩みました。私は、<所詮料理好きな主婦にすぎんのやわ>と自虐的になってきました。これを<わからん>といいます。
他の道具でもできないことはないのです。師の村上祥子は、電子レンジの
魔術師といわれ、簡単に一人分をつくることで有名です。
師のブログを見ていただくと、よくわかります。それで、美味しくて本物でなくては、ヒットしませんから、真実です。師のブログランキングは相当なものです。師と縁があったことは、最高のよろこびです。ケータイで連絡がつくことは、最高なのですが、ここは、じっとこらえます。
これで、UPが遅れたことをお詫びします。

<なかむら>という、文化文政創業の料亭があります。
京都の高級旅館<俵屋><柊屋><炭屋>に料理を納めることもしていた
店です。ここの料理は御所や公家の御用から、茶人さんへの仕出しで、最高の贅沢といわれていました。
最高の素材に最高の技術、最高のタイミング。
卵豆腐は誰でも作れそうな料理ですが、蒸し缶の中で真ん中の部分だけが
最高です。
蒸し缶の中が、均一になることはありえなく、またその違いがわかることが
最高なのですから、まわりはどうしても早く熱がまわって、固くなるとして、まわりを切り捨て、中心だけを供すること、まわりをころしてでも、
真ん中を最高に持っていき、火を止めるといっていいでしょうか?
それが、わかるためには、あえて流し缶という、すくい出しのついた
道具を使ってみることです。蒸しかげんを失敗しては、徹底的にたべてみることです。ひとつだけでも、流し缶は買ってみることです。家庭では
6人分で300CC入りがいいかな?
卵3個分に同じだけのダシで最高のものをつくってみませんか?
ちなみに、とうふにもおなじことがいえます。
江上トミ氏によると、とうふを9個分を作って、真ん中の1個が最高とのこと。パンにも耳があるように、とうふにも耳があるのです。
このとうふの耳については、禅寺の食事について書かれた、<ベラボーな生活>という玄侑先生のエッセイを読むとおもしろいですよ。
私は、お寺で隣に座った人に頼んで、のぞき読みさせていただきました。
世の中は、真ん中もまわりも素晴らしいところが、卵豆腐と違うところです。
 
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