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はし

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2010-10-9 19:27
箸にむく木はないですか?
というのが、一茂くんからの発信です。
ちなみに、これをUPしているのは、17日です。
いかに、難儀しているか、同情くだされ。
というのは、マイ箸運動も、
塗箸運動も、趣旨としては素晴らしい。大いに賛同しますが、それは
消費者としての目線です。生産者としての目線になったらどうなんでしょうか?ましてや、料理屋は一時の快楽を売る商売です。夢と言った方が
いいかな?塗箸がはげていたら、女将の化粧がはげている以上にざんみりと
しませんか?
はげない塗箸といえば、津軽塗です。
これは、名古屋大学のプラズマの研究者のご婦人に頂戴しましたが、
月曜日から金曜日まで、30年近く使ってもはげません。私が保証します。こいもをつまんでもすべりません。私が保証します
会津のバカ塗というものも、はげません。私が使ったわけではないですが、
上坂冬子氏が、取材して、使って、<それでも、私は結婚したい>という
タイトルの本の中で、丁寧な仕事には、それだけの価値があることに
なぞらえて、恋も愛も丁寧に育ててこその結婚と書いておられます。

塗師は語る
山本英明氏は漆の職人です。
作る人間にとっては、本当にモノいってくれるのは、作ったモノであります。いくら、評論家がほめても、作ったモノがはげては、伝わりません。
展覧会で賞を取ろうと思ったら、手慣れた漆を使えばいい。己の技量に
あわせて、漆の生命殺して塗ればきれいに塗れる。
けれど、そんなモノは見た目にきれいでも、こき使われて耐えるモノにはなりきれん。
傷がついても、又つやをもどすような強い漆を塗りっぱなしで、きれいに
しあげるのが、職人の粋。
粋はいきでもいきがってはダメ。漆にさわって塗ること。
だいたい、3回はかぶれてひでえ目にあうまでさわって塗ること。
塗る前の下地は木地師の領分。
木の縮み方を知っているかという事につきます。
津軽塗を例にとれば、菜種を使って、小紋風の模様をとぎだす
七々子塗や、乾燥漆粉を散らしてざらついた表面に仕上げる石目塗など。
石目塗はすべらない箸として、漆器の新局面を開拓しました。
また、補修専門の塗師が活躍したのは、飛騨の古川町です。
どうだろうね。すべらない箸もはげない箸も、女将の化粧と同じ
努力かね。それとも、はじめから、竹の箸を使うのも潔くっていいやん。
これは、はげない化粧の努力ができない私が、すっぴんでとおすのと
同じかな?
黒檀や紫檀の箸はすべりぬくくてよいのですが、重いので年寄りには
不向きかな?丸い箸は転がりやすいの蕎麦屋の箸立てにこれが入っているのなら、マイ箸を持参した方がいいですね。四角い箸のほうがいいでしょ。
 
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