でんがく

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2010-11-7 18:07
田楽についてが一茂くんからの発信です。
自分がHPを持っているくらいなのに、
私は、ネットで調べることを潔しとしないひねくれ者であります。
もともとは、中学校の社会の教科書でみた覚えがあったからですが、この図柄を探しだすのに時間がかかりました。UPが遅れたことをおわびします。
田楽
田楽という名前は何故に?
豆腐を串に刺して焼き、味噌をつけて食べることですが、平安時代から
室町にさかのぼります。
当時の農村では、豊作祈念で、田んぼで笛を鳴らしたり、太鼓をたたいたりして踊りました。これを、田楽舞といいます。
田楽舞を職業にしたのが、田楽法師です。
田楽法師の舞台衣装は、白袴です。色のついた上着です。
曲芸のように、ただ踊るだけでありません。
高足といって、竹馬のような1本の棒にのって、ぴょんぴょんとはねたり
踊ったりします。
そのさまが豆腐に味噌を塗ったところとそっくりなのです。
こうして、豆腐の串焼きのことを、田楽豆腐、
それで田楽となります。
田楽の串についていえば、本来は1本刺しだったのでしょうが、
2本刺し、つまり二本差しとなり、武士を揶揄する隠語にもなりますところから、発祥は江戸でしょうか?この図柄は豆腐百珍の続編<天明2年>からとりました。

こんなところは、松尾太郎くんのおかげです。
若い頃には、随分と読書家だったのでしょうか?
昭和37年発行の現代豆腐百珍は辻留さんの書ですが、何度読んでも
新鮮です。
余談ながら、滝沢馬琴が<祇園豆腐は真崎の田楽におよばず>と負け惜しみ?をいっておりますが、江戸時代には、各地に名物田楽ができて
きます。
祇園豆腐は京都東山の八坂神社で今もって続く<中村楼>二軒茶屋さんのことです。創業470年くらいだと思いますが、女将さんの辻京子さん、着物姿が
凛々しくて、
<家訓ではありませんが、お祖父さんに言われたことは、神さん仏さんを大事にすることと、世間の付き合いはしっかりしても家の中は派手にしないこと>と語っておられます。辻留さんは分家筋にあたられるそうです。
 
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