ゆず

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執筆 : 
keian 2010-12-18 15:24
殿方がお好きなようです。
数あるかんきつ類の中でも、ゆずだけは、白いワタにも薄皮にも、ビタミンcをたくさん含んでいます。
香りのいいのは黄色い表皮です。
ゆずの表皮をおろしたり、丸くけずって吸い口におとしたりと楽しめますが、
黄色みのうすい<レモンイエロー>小粒のつるんとしたゆずには苦みがあるのでご注意。
これは、漬物用としましょう。
黄色でもオレンジにちかい暖かみのある色で、ごつごつとした表皮のゆずの
話です。
店を持つ前ですが、名店の甘味の話を聞くと、なんとしてでも食べに行きたいと思っていました。当時の配偶者は寛大でしたので、願いがかなえられました。
本で読んで、人の話を聞いて、実際に食べて作っても、失敗は数知れず、
素材の違いに気がついたときは、もう、季節が終わっていたこと数知れず。
やっと、作れるようになったときは、3年越しの思いがかなった恋愛のようなものです。
数知れずの失敗から、二つ披露します。
こしあんをとろりとしあげたおしるこにゆずをおろしてかけてありました。
お餅は、入っていても重く感じられないほどです。
白玉でもいいでしょうが、小さな丸餅をほどよく焼いてありました。
食後の甘味にふさわしい量でした。かくし味という店です。

りんごのガムシロップあえという甘味があります。
サクサクのりんごに、ガムシロップといえども、氷砂糖でつくったようなさらりとした蜜が直前にかけられています。ゆずはみごとな千切りです。これが、口に残ってははいけないのです。これは、板さんの包丁の技ですから、
あきらめました。私が日本一好きなつきぢの店です。
岐阜は柿の産地ですので、出荷しなかった柿をよくいただきます。
かたい柿とやわらかい柿です。
これを、なんとかして美味しくとのぞんだ時につないでくれたのが、ゆずでした。
かたい柿は、皮をむいて6つ割にして、ゆずのすりおろしと日本酒をまぶして密封しておきます。やわらかい柿は、皮をむいてうらごし、半量の
砂糖とあわせておきます。柿の味をそこなわないように、氷砂糖の蜜がようです。これを、かけます。柿は柿にもどしてあげる、フランス料理のミジョテです。この、柿のペーストで柿羊羹をつくって、喜ばれたこともあります。
午後3時を過ぎると陽射しが翳って、ぐっと冷え込みます。
日本のゆずは柚子と書きますが、中国では橙子と書きます。
初期の風邪に効くと漢方処方されますが、
風呂に入れるという発想はありません。
ゆずの香りにつつまれて、体の外から、中から、ゆったりと1年をふりかえりましょう。
 
〒500-8034 岐阜県岐阜市本町 5-23
TEL : (058)-262-4015
FAX : (058)-262-4015
URL : http://www.k-an.jp
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