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カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2011-2-10 18:31
一茂くんからの発信です。
フクロウと読みます。
そういえば、陶器の傘立てをみかけなくなったね。ということからですが、
フクロウの意匠のものなら、カタログにもあるのだそうです。
傘自体も、安価な使い捨ての時代です。
お店としても、置傘もなくなってきています。

フクロウには、不苦労の語呂合わせで使われます。
このあたりになると、
言葉に対する普遍性の領域かな?
ミミズクと読むよりはいいでしょう?

以前にうさぎの図柄の陶器をロゼ画廊で買った時に、<なんで、この図柄を
描いたの?>と店主の松岡さんにたずねたことがありました。
大昔の名物岐阜市長の松尾国松氏の長男の家柄の方とごく親しい方でしたが、知識よりも感性で、商っておられたように思います。
もっとも、私が店主になったからこそ、今となっては言えるわけです。
買っていた当時は、語呂合わせでもなんでもいいので、買うことを納得させるための理由づけが欲しかっただけでしょうね。
その器は、なくても不自由するものではなかったからです。
不苦労の傘立てもなくても不自由するものではないでしょう?
でも、あったら、和むような、入口のモジュールです。
雨の日に出ていなかったら、さびしくて、置き場所にとまどうものでしょう?嫁入り道具の下駄箱に傘立てがつかなくなったようなものです。
うさぎの図柄にもどります。
松岡さんが、器を作ったひとにきいた答えは、<なんとなく作った>でした。ロゼ画廊は、経営者も何人か変わった挙句になくなりました。
器は残っていますが、<なんとなく>にものたりない思いは消えません。
買うひと、つかうひと。残るモノに対しては、答えを残すべきでしょう。
それが、モノに対する普遍性だと思います。
不苦労だと思って作れば、表情も可愛くなるでしょう。
たぬきの置物と同じように、いらっしゃいませと迎えてくれるでしょう。
イメージがぱっぱっと立ちあがってくることでしょうね。
 
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