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擬製豆腐

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2011-10-14 15:46
来年、還暦の男性からのメールです。
誰ですか?
とうふを犠牲にしてつくるから、ぎせい?の名がついたという人は?
また、義省という尼さんがつくったから、ぎせい?という人は?
擬製の字からすれば、本物をまねて作ったものということになりますね。
精進料理のたんぱく源として、とうふは多く使われます。
水気を完全に絞ったとうふ。最初の目方の半分までくらいが目安です。
最近は、電子レンジでペーパータオルとともに水切りですが、この料理を
作る時くらいは、晒のふきんに包むか、簾に巻くか、手間をかけたいものです。牛蒡、人参などに椎茸や木耳などを細切りにして下煮したものを
混ぜて、とき卵を加えて、味を調える。これを、卵焼き器か、蒸し缶に入れて、焼くか蒸すと調理師学校のテキストでは教えますが、、
本来は、
在家でつくる卵焼きを、禅寺で、とうふで似せて作ったものです。

一番、シンプルなレシピを公開します。
とうふ300gに大和いものすりおろし60gです。
よく、水切りしたとうふを泡だて器でつきくずしてください。
しょうゆ大さじ2と酒大さじ1にみりん小さじ1を加えて、水分がまったくなくるまで、炒りつけます。
大和いものすりおろしをつなぎとして、クックシートを敷いたケーキ型にいれて、200度のオーブンで焼きます。
現在はヘルシーな時代なので、油の分量を控えて表記しますが、どうでしょう?15年くらい前のレシピでは、サラダ油大さじ1から2を加えています。
元々は、卵ととうふとごまは出合いのものですから、いっそ、大胆に
ごま油を適当に、つまり、たっぷりと使いましょうか?
生地にも大さじ1加えて、焼くのは、卵焼き器で流れるほどに、つまり、大さじ1を使いましょうか?
卵焼きに生地を流した時に、手前にごま油が浮いているのがわかるくらいで焼くと、表面はさくっと、中はしっとりとできます。
このときは、大和いもではなく、卵をつなぎにつかったわけです。
とうふ300gに、卵が100g。これだと、一気にミキサーにかけて生地が作れます。冷めても、美味しいので、お弁当にも入ります。
行楽のシーズンです。
卵焼きよりも、話題になっていいかもしれません。

最後に、ぎせいといえば、私のやりたいことのために、擬製になってくれた?ひとにありがとう。ここで、ひとではなくて、愛すべき男とかきたいのですが、、、
料理が上手になるコツは、正しい評価をしてくれて、なおかつ、失敗は失敗とともに、食べてくれる男がいることです。できたら、その男の財布も
犠牲にできることかな?
そして、料理に限らず、失敗にめげないこと。
美空ひばりと言う方は、
<今日の我に明日は勝つ>と色紙に、よく書かれたそうですが、
料理は所詮は食べること。
今日も、お腹が減りますが、明日も減ります。
このブログをご覧の皆様、美味しくできたら、隣の人にもさしあげてください。美味しくできなかったら、桂庵にお持ちくださいませ。二人で、もっと美味しくなるように、リベンジかけましょう。
 
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