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養老伝説

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2012-1-8 15:31
1月8日は日露戦争の年に、米屋からとうふ屋になった
松尾家にとっては、大切な日です。
<ようかぶき>の日にとうふを食べると、無実の罪にとらわれないという
故事にのっとての開店でしたが、実のところは、米屋がどうにもならなくて、死んだ気になって、子供の手足が伸びるまで働こうというところでした。
松尾太郎くんが、温泉に入りたいと言い出しました。
私は女ですから、大浴場に付き添って入ることができませんので、困っていましたが、妙齢の男性二人が立候補してくれましたし、松尾さいさんが、道中の世話は引き受けてくれましたから、家で、養老伝説にまつわる料理を作りながら、お留守番です。松尾とくさんは、長男の大きな買い物?の後見人を引き受けたそうで、出発間際にドタキャン。いくつになっても、
親は親、子は子。どちらかが死ぬまでが養老なのかな?

養老豆腐は、すりおろしたヤマノイモをすり鉢でよくすり、寒天をだしで煮溶かしたものと混ぜ、箱に流し入れて冷やし固めたものですが、これを、
天突きでついて、清流のごとく盛りつけます。老人が食べやすいように、
薄味のだしをはって、山葵を添えます。
牛乳で作ったものが、滝川とうふといいますが、これは、皆様ご存じでしょう。
両方とも、夏の料理であり、精進料理なら、年間を通して食べられます。
桂庵に御予約の際には、是非ご希望をおっしゃってくださいませ。
長く生きておればこそ、岐阜国体も2度目を観ることもできます。
<松尾太郎さんへ>と、前回の岐阜国体のメダルを届けて下さったブログのファンもおみえです。とうふ屋から、100年目に、私は、とうふ屋桂庵という
料理屋を持ちましたが、本当に幸せです。

付録
今の仕事先に、とてもよいスライサーがあります。
大根を丸ごと見事にスライスしてくれます。1000円とちょっとで買えます。
それを使って、大根3本を<寒椿>という漬けものを作りました。興味のある方はメールをくださいね。
浅漬けは新鮮で、サラダよりもしんなりとして、養老の人にも食べやすいです。ただ、浅漬けのような低塩漬けものは、塩を減らすだけでは無理です。
浸透圧を考えて、塩の半分を砂糖に置き換えることと、師の村上祥子に教わりました。1996年のことです。以来、空飛ぶ料理研究家は年齢不詳の若さで、飛び回っています。
市販の浅漬けの素もよくできています。メーカーの努力はスゴイ。
でもね、自家製には、昆布の旨みが野菜にからまって最高や。
ただし、昆布を選ばなくてはなりませんが、いろいろ、失敗した結果は、
昆布も野菜も新しくても<若>、古くても<老>それなりに、食べられます。
<人間もおんなじやて>
養老の帰途に<是>という酒を個人ながら奉納してきてもらいましたが。
お千代保さんのキツネ様がおっしゃっておられるように思います。
 
〒500-8034 岐阜県岐阜市本町 5-23
TEL : (058)-262-4015
FAX : (058)-262-4015
URL : http://www.k-an.jp
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