泥亀汁(どんがめじる)

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ブログ
執筆 : 
keian 2013-7-28 19:42
 茄子はとても栽培しやすい夏野菜です。
日本各地で栽培されています。一般的なのは『千両』、卵型の中長、山形県特産は『民田』。超小型の一口の丸ナス。京都の加茂茄子。中型の丸茄子。博多の長茄子。米茄子。米茄子はアメリカ渡来ですが、シンガポールもこの茄子が多いそうです。
 茄子は焼く、煮る、炒める、揚げる、漬けるなど、とうふ以上にオールマイティです。
 茄子は油との相性が抜群です。たとえはですが、ドラキュラが血を吸って元気になるように、茄子も油を吸って、おいしくなるのだそうです。この話はなんと、静岡県沼津市の竜雲寺住職にうかがいました。
 『茄子を油炒めしてから炊き上げ、そうめんの横に置くのが最高!』とメールもいただきました。
 ふれあい探求人は、『茄子の漬物専門店を開業した知人は成功している、簡単で利益率が高いのかな?』とメールをくださいました。なるほどね。いただきものの茄子を糠漬けにして、配って歩いているケイアンは商売っ気がないのかな(笑)
  茄子を油だけでなく、すり胡麻と合わせて、少しの味噌で隠し味を取ったのは、京都 建仁寺の開山己の泥亀汁(どんがめじる)です。
凝りだせばキリがありませんが、茄子がやわらかくなったところで、いり胡麻をよくすりつぶして、ドロドロになったものを加え、火を弱くして、5分ばかり煮込みます。すり胡麻の中へ煮汁を少し入れて、よくかき混ぜてから鍋に入れるほうが、胡麻の無駄が無さそうです。茶懐石で言えば、利久煮として出されます。もし、練り胡麻を使うことがあれば、煮てはいけません。油が分離してまずくなります。茄子煮を胡麻だれで和えるくらいのつもりの方がおいしいでしょう。練り胡麻ではなく、炒り胡麻を擦るのは、安い材料に心を込めることでしょう。
 
 作りたい人はメールをください。
 食べたい人はご来店ください。

P.S.
 うちの松尾さいさんや、松尾とくさんの茄子の煮物は、油揚げと茄子を醤油だけで辛~っと煮ます。仲良しのKさんのうちは砂糖と醤油で煮るそうです。明治生まれのご先祖さんから伝わった料理は そこのうちの味で、なかなかのおいしさです。
 こんな時、食いしん坊のケイアンはとうふと箸を持っておよばれにいきたいです(*^_^*)
 
 
 
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