お雑煮

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keian 2012-1-1 20:12
あらたまりまして
おめでとうございます。
明けましてではないところがケイアンです。
これは、昨年の元朝式に尾張旭市で参加させていただいたときに、
会長先生のお言葉として聴いて、気にいっているものです。
唯、正月が来ただけではない。正月から、何を創めるかである。
ケイアンはブログの更新であり、日本のええとこを食を通して伝えるかであります。そのためには、5時の目覚ましコールで美味しいものを作っては、配っております。着物姿で仕入れ先へ、御贔屓へ、御挨拶にあがり、
幸せです。

時代が変わりました。
お約束のない方の訪問は玄関先で、おせちも雑煮もふるまうこともないようです。誰かれとも、<座敷でまあ一杯>はええ時代だったかな?

雑煮も然り。
生まれ育った故郷の味。家の味。その伝承のために正月はあるのではと思います。
田作りをくっつけないようにする知恵を、私も含めて、料理研究家は書いてきましたが、、大阪のある男性は、<家族がバラバラにならんように、くっついておらな嫌や>と指摘され、なるほどと思いました。
南北3000キロの日本列島では、多様な雑煮があります。
材料然り、作り手も然り、食べ手の心意気も然り。
汁ものの中では雑煮はハレの日。
30000キロの海岸線の日本では、魚介類の旨みをふんだんに生かします。
切り身にならなくとも、すり身にして、また、骨皮だけでも出汁をとります。
かつお節の出汁に花かつおをのせるだけの美濃の雑煮は、おせちを生かすためにあるのかと思っています。
そして、飛騨の鰤正月は憧れです。なんてったって、今年は田川さんという妙齢の男性が、神岡の奥様の実家に頼んでくださって、見事な天然鰤をくださいました。美味しいところばかり<カマちゃん大集合>です。
鰤のカマは鮮度もですが、それ以上に捌き手の腕で決まります。
そのまま、嘗めたいほどの切り口です。
塩を振って焼きました。シンガポールの長女に届けてやれるように、
酒に砂糖に醤油を同割で煮ました。水は一滴も加えません。
背に腹に身の味がそれぞれで最高です。
ああ、塩鰤にしておいて、熱湯をかけて湯引きして、大根と人参はイチョウ切り、里芋は乱切り、椎茸もいれてと、野麦峠を越えて信州の鰤雑煮。こんな鰤の出汁の雑煮なら、美味しい酒の相手もつとめます。来年の正月に
乞うご期待あ^^れ。
新春のケイアンの酒はコレ。お待ち申しあげております。お雑煮

年越しそば

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keian 2011-12-27 18:08
仕事先の理解もあって、
また、私の自分勝手な段取りについてきてくれる妙齢?の男性の献身もあって、なんとか、無事に年を越せそうです。感謝。
そんなこんなで、ゴメンナサイ。
ブログのUPは、またまた、遅れて、とうとう、大晦日になりました。
年越しそばのメールに、やっと、お答えします。
間に合わなかったお方は、来年にレシピを保存してくださって、
ヤマダイのカップ麺をお薦めします。
茨城県の結城で作られていますが、
蕎麦粉4割で、油で揚げていない麺は、しゃきしゃきで、目をつむってたべたら、どこかの老舗の蕎麦屋の近くの蕎麦屋と間違えます。
カップ麺ですから、乾燥葱と乾燥きつねの味気なさは、美味しい海老天婦羅を揚げた天かすをいれて補いましょう。市場近くの藁谷酒店の御主人にいただきました。感謝。
大阪からの発信では、道頓堀の今井のうどんが年越し蕎麦とタイをはっていますが、それよりも、近くの力うどんを地元の人間は押すそうです。
なるほど、蕎麦には餅は入りませんが、うどんには入りますね。
餅つきにお誘いを下さって、何年も参加させていただいておりますが。
つく男衆も力なら、蒸しあげた餅米をあげる女衆も力です。鏡開きの丸餅を味噌汁に仕立てて、力汁というのも納得できます。
また、美味しいあんころ餅をいただきました。感謝。
四角い大きな、つきたての餅につぶあんがたっぷりとまぶさっています。
あんだけをスプーンですくって食べて、余りある美味しさで、餅もたべられます。こんな美味しいものを作って下さった方、届けて下さった方にありがとう、こんな人間になりたいですね。よくも、それだけ働けますねといってくださる
方がおみえですが、こうして、美味しいものを食べさせていただけるからです。
最後にCM
桂庵のおせちです。写真は1人前700gで5000円と2人前1300g8000円です。どうぞ、御贔屓に。おせち料理おせち料理2

おせち料理

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keian 2011-12-20 17:13
ケイアンはこれでも料理屋です。
おせち料理も売りますが、クリスマス料理も売ります。
もう、てんてこ舞いのはずなのですが、そこは、なんといっても、主婦歴が31年です。忙中閑ありで、ブログをUPのはずなのですが、、、
ごめんなさい。書きたいことが有り過ぎて、気持ちの整理がつきませんでした。
ケイアンは、1人前4000円で、鮮魚の美味しさを生かしたおせちも
売りますが、それ以上に、自慢は棒だら煮です。
これは、クリスマスが終わってからでは間に合いません。
毎日、水を替えること7日間です。長女がお嫁にいくまでは、やっていてくれました。今では、シンガポールに届けても大丈夫のノウハウまで会得しました。笑顔がつくる喜びですね。
棒だら煮は、松尾家では、明治4年生まれの曾祖母伝来です。
岐阜では、人参と炊き合わせますが、恵那では、蒟蒻と炊き合わせる家もあります。手作りの蒟蒻があるからでしょうね。蒟蒻芋からつくるのは、
本当に骨の折れることです。
年間を通しての名物は、京都のいもぼうといって、海老芋と炊き合わせます
山形県の長井では、棒だらだけを煮ます。
山形の平田では、大根と炊き合わせます。
福島県の喜多方では棒だらだけを煮ますが、ここは、水戻しをしないで、
いきなり煮ます。少しでも、旨みを逃がさないためだそうですが、ケイアンも緊急の場合は、一度、こうして、炊いてみたいと思います。
富山県の魚津では、炒り煮や漬けものに入れて、不漁の時の緊急食だそうです。
山梨県巨摩では砂糖やみりんを使わないで、醤油のうす味で、棒だらだけを
煮ます。
鳥取県の境では、タラの内臓とともに、棒だらを煮ます。
熊本県の飽田では、牛蒡と炊き合わせます。
ケイアンの自慢は、もうひとつ。
黒豆を3種類煮ることです。かた煮とやわらか煮、洋酒みつ煮です。
それでも、黒豆50g分のレシピがある時代です。
師の村上祥子のクラスでも、今年は、黒豆も、田作りも、なますも、かずのこも教えていません。
ケイアンは幸せです。笑顔がみえるので、今年も作ります。

クリスマスのシュトーレンは作れなかったけど、師の伊藤幸子が送ってくれました。ブログのファンがハンプティーダンプティーのモノを送ってくれました。<食べるクリスマスリースや>と空威張りで、シナモンをきかせたドーナッツをお配りしました。

付記
私が一番食べたかったけど、注文し忘れたのは、大昔にお世話になったフジパンのベルナールというブランドのケーキです。
あんずジャムがサンドされていて、ホワイトクリームのデコレーションです。これに、アラザンを散らしたかったのに残念。
アラザンの中身は砂糖やでんぷんですが、錆びにくい金属の銀が着色料としてつかわれています。
銀の元素記号のAgは、ラテン語のargentumに由来します。その表面は
数万分の1ミリという薄い銀箔です。
今の仕事先は銀行の隣ですから、数100ミリの距離です。

紅生姜の天ぷら

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keian 2011-12-16 17:01
 岐阜には、ないんだね。
と、御質問を受けました。
調べているうちに、お惣菜屋さんを、随分、探訪させていただき、
桂庵の賄いのひらめきにもなりました。
感謝。
大阪出身の詩人で作家の開口健夫人によりますと、
どうも、とうふの天ぷらの上にのせられているもののようです。
大阪では紅ショウガのブロックがどこででも、買えるらしくて、それを
一切れ、スライスしててんぷらにするみたいです。
町のお惣菜屋さんにも必ずあるそうです。
岐阜では、高島屋の天ぷら屋さんが、一枚80円で出していましたが、
美味しくても、50円までじゃないと買いにくいかな?
お好み焼き用に買いやすい、紅ショウガの袋入りで、かき揚げにしましょう。
漬け汁も使って、これで、衣をまとめるようにすると、
小さく揚げても、大きく揚げても、湯豆腐の添えになります。
また、京都出身の奥園寿子さんの最新レシピでは、豚肉のスライスとともに、
片栗粉と卵つなぎで、かき揚げならぬ、ひらた揚げにしてみえます。
好みで、ウスターソースで食べるなら、揚げお好み焼き?かな?
焼ドーナッツがあるくらいですから、こんな発想は楽しいですね。

縁のあった、京会席の店に、土日、祭日、定休日抜きで、週に3~4日
とうふを1丁買ってもらっていたことがあります。
私の店では、揚げだしとうふしか、発想がなかったので、サイコロに切って、衣で、まんまるに揚げるのは新鮮に思えましたが、天盛りはおろししょうがでした。
お客様あっての商売です。努力が足りないのですが、絶対的に、御贔屓が少ない私は、涙を流したのです。
今の仕事先は、働きやすいです。
何べん、同じことを聞いても、教えて下さるTさん、本当に有り難う。
私を信用して下さる専務、有り難う。
かき揚げを,くだんの京会席の店に負けずと劣らずに作れる道具が、ここの店のオリジナルで売っています。
ネットでみたと、日本全国の御贔屓があります。
梱包するときには、心をこめて、美味しくな~れと願っています。
先日は、バスの中からみかけたと御主人同伴で買いにいらっしゃいました。
かき揚げは、揚がるにつれて、表面積が、少しは、縮みますから、3個分が
ちょうど入るくらいの26センチのフライパンもお薦めすることができました。
安定した柄が垂直についていますので、浅い揚げ油でも上手くいきます。

付録、
天ぷらをして、ほんの少しの衣が残ったら、揚げ玉をつくってもいいのですが、青のりをいれて揚げると、美味しくて便利です。おためしあれ。
原価はかからないけど、家に帰らなければ食べられない事と、すぐにできる事。ついでに、明日の昼までは美味しい事が、亭主操縦のコツ料理?

 ☆13日は事始め<正月の準備を始める行事> 『おことうさんどす』は京都弁
  桂庵も、なにかと事が多くて、日は、はやく暮れるのでUPが遅れました!!

花餅

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keian 2011-12-13 17:34
飾り終わった後はどうするのかな?食べれるのかな?
と、大阪の男性から、メールをいただきました。
朝日新聞、11月28日付けの天声人語によれば、橋本徹氏の選挙になぞらえて、大阪人気質を、東京の情緒に対する大阪の合理と評していますが、
どうでしょうね。
私は、日本全国、男のロマンとケチかな?と思います。
土佐の姿寿司の豪快さの裏には、酒宴の翌朝は、残った頭と尾を焼いて、
呑み直し?はたまた、茶漬けにして朝飯前の仕事をかたづける。
なるほど、金と時間の信用が男の値打ちだと思いませんか?
大企業では、分担が明確になりますが、今の仕事先のような、歴史は長いが、少数精鋭のようなところでは、社長の生き方は、社運を決めます。
首都大学東京教授のお話によれば、
就活は、社長に会うことだそうです。
社長が立派だと思えれば、一緒に頑張ろうと思うようになるのだそうです。
<自分の店を続けたい>その一心で社長に会いました。
初めて、ダイヤの指輪をして、出勤しました。<?>の事は受けますが。
私の誕生石と共に、頑張りたかったのです。

花餅にもどります。
柳の枝や藁などに小さく丸めた餅をつけた飾り物です。
寒さの厳しい地方では、花が少なくなるので、餅を花にみたてます。
マユダマ、アワボ、という地方もあります。
メールの男性は、飛騨には、ロマンを持っておられますが、美濃には、出張が多いそうです。
岐阜は角餅ですが、飛騨では焼いて、美濃では焼かないように感じます。
両方とも、澄まし汁ですが、圧倒的に飛騨は具が多いです。青みにねぎを加えます。美濃は名古屋の影響が大きく、青みにもち菜と蒲鉾が入るだけです。具の少ないところを張りあって、かつおぶしを天盛りとします。
※これは、桂庵的雑煮比較論ですが、花餅から飛躍しすぎました。
花餅を愛でる優しい気持ちは男性ほど多そうですが、なんとなく、
花餅の食べ方においては、飛騨は、囲炉裏の灰でじっくりと焼いて、胡桃だれで、美濃は、植物油で揚げて、塩を振ってという感じがしませんか?
囲炉裏はないけれど、飛騨のロマンで食べたいという方は、テンパンにすのこをしいて、100度くらいのオーブンで焼いて下さい。
鋳物の無水鍋や、当節流行りのステンレスの鍋なら、ごく弱火にかけて、
網を宙釣りにします。オーブンの半分の時間で焼くことができます。
網は、170円のもち網でもかまいませんが、仕事先にある8角のステンレスの網をお薦めします。
蒸し器のサナにもなりますし、鍋敷きにもなります。
無精をしても錆びませんし、手荒にあつかっても、こわれません。

少しの花餅に手をかけるのは億劫だと思われるかたは、桂庵にお持ち込みください。合理的にまとめて料理しましょう。

ばってら

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keian 2011-12-8 16:32
bateira
鯖を用いた大阪の名物寿司です。他の鯖寿司と異なるところは、
すし枠に、甘酢で煮た白板昆布、〆鯖、寿司飯の順に入れて、型抜きをするところです。同じ関西でも、京都の祇園祭の鯖寿司は、黒い昆布で竹の皮、もしくは、布巾でしめる棒寿司です。
もともとは、同じ背青の魚でも、コノシロを用いていましたが、コノシロがとれなくなって、鯖となりました。
コノシロの値段が高くなりすぎたからです。
美味しくても、手に入りやすい値段でなくては、名物にはならないかな?
バッテラの語源は、ボートです。
コノシロを酢〆にすると、真ん中が太くて、魚の尾っぽがピンと立つからですが、そう言われてみると、似ていますね。
明治26年に、大阪の順慶町の寿司屋が始めたとのことですが、
昭和34年のドラマ、<番頭はんと丁稚どん>の世界かな?
<丁稚だって、丁稚だって、夢があるんだ>
と大村昆氏が歌っていたそうです。

松尾家は、家業でしたので、むちゃくちゃ言いたいことを言い合っていました。
3枚におろして、塩でしめて、酢できかす。
そんなこんなで、人様が聞いたら、!していたことと思いますが、家業を大切に思うあまりに、真剣にミーティングをしていただけのように、今となっては、思いますが、一度、向こう3軒両隣にお聞きしたいものです。
それが証に、なにかあると、世間の壁になって、かばってくれていたように思います。自分の事では無くても、言い訳を一切しないで、先づは謝るということでしょうか?相手を納得させてから、自分を主張していたように思います。
松尾とくさんは、私に関しては、
<まんだ、口ばしが黄いろいで、わたいに免じて、かねしたって>と言ってくれていたように思います。
〆鯖に話をもどします。
塩で70%身を〆ることで、臭みやあくを抜きます。
酢で30%身を〆ることで、脂をおさめます。
酢は、身を〆るというよりも、凝固させてしまうので、30分以上はつけたままにしないことをおすすめします。
でも、これとても、背青の魚は嫌いという方にかかれば、この方が、まったく、鯖の持ち味がなくていいということも、実際にあったのです。
料理屋は、本当に、お客様の好き嫌いで決まります。
ただ、塩で〆ないで、生のまま、酢にいれても、まわりの蛋白質が白く変化するだけで、身は生のままです。鯖であたったなんていう話は、これです。

ご縁とおなじです。
子供の頃は、大嫌いだったものが、誰かと食べたときに美味しくて
以来,大好きなんてこともあります。
<ちょっと、食べてみませんか?>そういって、誘いをかけた男性も、やながせ時代には、みえましたが、どうでしょうね?
よほど、私が変わってみえたのかな?魅力的だったのかな?

私は、鯖寿司が大好きになりましたので、いろいろとおつくりします。
<これは、政寿司の大将のおかげです>
わたしにとっての1番は、柿の葉につつんだものです。
2番は、〆鯖のそぎ身を芯にした海苔巻きとおぼろ昆布巻きです。
土佐のいごっそうになりきって、
鯖の姿寿司をつくったこともありますが、頭をつけたまま、背開きにして、
内臓をとっては、ものすごく、ヘタでした。口ばしが黄色いどころじゃなくて、<なんじゃこりゃ>でした。
頭と尾も盛り付けましたが、あれは、どうやって、食べたのでしょうか?
瀬戸大橋が開通した頃の話です。

田作り

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keian 2011-12-6 15:40
正月は、田作りと餅さえあればいい。
と、メールをいただきました。
お煮しめやなますのように、煮込んだり、刻んだりの手間がかからない料理です。
松尾家では、田作りはカリッとするまで、煎りあげて、みつじょうゆを
からめます。一味とうがらしが、隠し味です。
ただ、しなっと仕上げたほうがいい年寄りと、パリッと仕上げたほうがいい若人と、2種類をつくります。
来客で、評判がよくて、品切れとなれば、食べたい人にレシピを渡して、作っていただくことも有ります。食材調達係りの私としては、ついつい、
田作りの袋は、多めに購入することも有り。
そんななかで、
ミッチャンパンとネーミングが付くレシピもあります。
正月に限らず、おためしあーれ。
田作りは、結構に値がかりますので、ちりめんじゃこでどうぞ。
ちりめんじゃこ50gをからいりして、水分が飛んだら、胡麻油を大さじ1と赤トウガラシ1本分の5㎜輪切りを加えて、炒めます。
酢小さじ1としょうゆ小さじ2分の1、はちみつ、砂糖、酒を、同割で加えて下さい。
大根おろしと和えても、ごはんにのっけても美味しいですよ。
トーストにのせてグーと言う方もおみえになりました。

付記
師の村上祥子とともに長く活躍された助手に小林妙子さんがおみえです。
私の様な者を高く評価してくださって、恩人です。
なにか、お礼がしたくて、笠松の消防署の前にある、松栄堂本舗の
<人生馬く行きますように>というクッキーをお送りしました。
笠松中学の生徒さんが、笠松をイメージするお菓子を題材に考案されてます。馬の蹄鉄は、幸運が貯まる縁起ものと云われて、合格祈願に、交通安全のお守りとしても人気があるそうです。
私の大好きな人は、午年生まれでしたので、送ろうかな?

馬に蹴られて死んじまえという戯れ言葉がありますが、
馬は決して、人を踏むことはないそうです。前足を折ってでも、障害物をさけるそうです。午年の人は、私を守ってくれるのかな?
私は、弱い犬ほど吠える戌年です。
口を慎むように反省します。

ほうとう

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keian 2011-11-30 16:58
うまいもんだよ、カボチャのほうとう。
という古歌があるくらいです。
きっと、山梨県人は自慢の品だと思っていましたが、大昔に和菓子を
名古屋の菊里の老舗の御主人に習っていたときに、
<あんなもん、なんで、たべるのでしょう>と山梨から、転勤で来たという
おしゃれな女性にいわれて、<味噌煮込み大好き>の名古屋人も、
困っていました。群馬の<お切り込み>と同様に、野菜がいくつか入ることと、味噌味が特徴です。
山梨県立総合婦人会館館長のお話では、
<米がとれないので、ほうとう=小麦粉が日常食だったから、有る年代になると嫌がって、それを超えると懐かしがるのでしょう>
<また、武田信玄が兵糧として広めたとして、不景気になるほど、あやかろうとするのかもしれませんね>
味噌煮込みの老舗のランチには、ごはんと漬物がつくように、ほうとうの
汁をごはんにかけて食べる方もおみえです。
通の方は、翌朝のために、前日に残るように作っておくそうですよ。
ほうとうには、カボチャの煮崩れたとろみがつきものですが、
味噌煮込みと同様に、打ち粉が少しばかり、汁に溶け込みますので、これも
とろみです。他県の味噌味のかけうどんと違うところです。
麺を湯がかないで、いきなり、味噌汁に入れて煮るところです。
打ち粉は、たっぷりとついていますので、ここで、無精をしないで、
振り払って、ほぐし入れますが、<なまうち>といって、塩でうどんを
ひきしめないで、卵つなぎにして麺を打っていることもあります。
パスタみたいかな?

チャンスがあって、山梨の笛吹市まで、ほうとう作りを体験に行ったことがあります。
4~5人前で地元の小麦粉300グラムに水150ccで
出汁800ccで教えます。
麺棒で2㎜位にのばした後、幅8㎜に包丁で切っていきます。
作れば、楽しいですが、なんとなく億劫になる方にレシピを伝授。
適当にのばしたら、端からちぎっていきます。
山梨県でも、知る人ぞ知る<みみほうとう>です。
これだと、粉130グラムでも、2~3人の味噌鍋になります。
油揚げと肉と植物性と動物性の油と脂が二つ入ると、
より、旨みが増します。

付記

<あんなもん>といったおしゃれな女性を思い出します。
高橋秀雄氏は日光の出身の児童文学者ですが、
<やぶ坂からの出発>の中で、<ひきあげうどん>の夕食をことさらなる
悲哀を込めて、書いておられます。
小麦粉を吟味して、しょうゆを吟味する今の時代への鐘かもしれませんね。

蒸しパン

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keian 2011-11-25 16:12
今日、蒸しパンを頂いた。・・・昭和30年代にロバのパン屋でよく食べたので懐かしかった。(チンカラリン) と、関西出身の男性から、メールをいただきました。              
私も、智子さんから、美味しい蒸しパンをいただきました。
作って下さった人の人柄そのもので、サツマイモ入りも、甘ナット入りも
たっぷりとしています。ありがとうございます。私は、手作りが大好きです。また、それ以上に、配って歩くのが大好きです。                 
仕事先の社長は鋭利な頭脳の持ち主です。いつも、私を見守ってくださって?自分本位の喜びに過ぎないのかと心配もしてくださいます。                    
いろいろ、思うこともありますが、手作りを食べていただきたくなれば、それなりに努力します。また、作る技術以上に故事来歴を知ることから、<なんで、そうなるの?>という、サイエンスを考えるのが大好きです。
ネットで何でも調べられる時代ですが、自分のレシピをもとにお伝えすることができれば、私の様なモノに教えて下さった方への感謝になると思っています。
ロバのパンは蒸しパンです。基本的には、小麦粉1カップに重曹小さじ1で作れます。重曹に酢を加えて、炭酸ガスに変えれば、よくふくれて、においも気にならなくなります。これが、ベーキングパウダーです。かって、ホームメード協会と言うところに習いにいっていたときに、蒸しもの用と焼きもの用とベーキングパウダーがあることに、疑問をかんじ、愛国産業という会社に教えを乞いました。いい時代だったのでしょうね。
たくさんのレシピと試供品を送って下さいましたし、<松尾さん、きちんと勉強した方がいい>といってくださいました。そのまま、その上のクラスに進むのをやめて、日本菓子専門学校の通信制を選んだきっかけです。ちょうど、コンビニの中華まんのベーキングパウダーの開発のときだったのでしょうか?当時の佐々木氏も、素人とのミーティングに啓発を感じておられたのかな?

ロバのパンに郷愁を感じる人は現在45歳以上の人かな?昭和2年に岐阜の谷汲村出身の桑原貞吉氏が創業されました。京都に連鎖店本部がありました。
札幌のロバパンやロバ製菓は別の系譜です。連鎖店はチェーン店のつもりだったのかな?ロバにひかせて売る浪漫とテーマソング。私は、自分がピアノを弾けませんので、残念ですが、、、
お子さんに、<ロバのパンの歌は、おかあが作曲したと思っていた>と言われたことを聞き、羨ましくてなりません。 ところで、本部での味の決め手は、<パンの素>と言われる粉ですが、<ビタミンパン>と言われていたところを考えると、アスコルビン酸=ビタミンCかな?

付記
昭和6年に3銭で売りに出されて、母が生まれた頃が5銭。戦争で中断。昭和26年に再開されて5円。テーマソングは昭和30年からです。私の生まれた昭和33年には10円。長女が生まれた頃が50円です。
ピアノは弾けない私が、子供にしてやれたことは、一緒に歌って踊ってやれたことです。次女とは、テーマソングが鳴ると競争で買いに行きました。
古い家計簿を探ってみると、平成6年に80円です。
郷愁を感じるのは、ピンク色でチョコレートが入っていたもので、何でも
おかあの手作りで再現して見せた私が、これだけは作らなかったものです。
赤と白の派手な車。二つを混ぜたらピンクやもん。そうして、こういう
派手な色の蒸しパンは、<ふたりでもうやい>で1個買ってやれば、満足できたからです。
仕事先からの社長情報によりますと、
2年前から、再開されているそうです。
1年前に生まれた孫を背負って買いに行こうかな?

猪料理

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keian 2011-11-22 15:54
 猪肉の美味しい食べ方教えて下さい。
と、メールをいただきました。
合わせ味噌で、肉の臭みを消すことです。

赤味噌と白味噌を半分づつもいいかもしれません。
桂庵では、麹味噌でお出ししたところ、評判がよかったこともあります。、
こうして、書いてみても、本当のところは、もどかしいのです。
なぜなら、肉の鮮度、または部位によって、なんとも答えようがないからです。
ありきたりのことなら、ネットで調べることができます。
お客様の、しし鍋はこうあるべきという思いこみだけはどうしようもありません。残念な思いもすることはあります。

店として、こちらから、発信するよりも、お客様の要望にお応えするほうが
いいのかもしれません。
ときどき、お持ち込みになる方もおみえです。
味噌とだしを持参されたかたもありますから、ケータリングを考えた方がいい時代でしょうか?
桂庵としては、貸し席もお受けしたこともあります。
ただね、言いにくいのですが、こういう方ほどリピーターになりにくいこともあるのです。
お釈迦様の嘘は方便といいます。
武士の嘘は軍略というそうです。
桂庵はこれでも料理屋です。料理屋の嘘はなんといったらいいでしょうか?
夢とでもしましょうか?
人が夢を寄せると、儚いと書きます。
夢を楽しんでいただくように、料理しましょう。
お料理することは、楽しいことです。
味噌味のレシピをひとつ御披露します。
師の村上祥子、2003年版です。なんと、猪肉はいつでも手に入りにくいからと、牛の腿肉をブロックで300gに水2カップに鶏がらスープの素
小さじ1に塩胡椒、赤味噌と白味噌で70gです。
どんな味でしょうか?夢を見るようで、食べてみると旨いです。

そうそう、一度、これは、本物の猪肉でカレーを作らせていただいたこともあります。
このときは、夢をこわさないように、苦心しましたが、、、
そうそう、夢を運ぶように、第3セクター樽見鉄道は、うすずみ温泉もセットで、しし鍋列車をだされています。
 
〒500-8034 岐阜県岐阜市本町 5-23
TEL : (058)-262-4015
FAX : (058)-262-4015
URL : http://www.k-an.jp
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