がんこたわし

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keian 2009-9-30 7:48
下内屋さんのレジのあたりには、<たわし>のコーナーがあります。
とても、たくさんの種類です。どれも定番です。いつ行ってもあります。いくつの注文にも応えられます。そんな中で、私のお奨めは<がんこたわし>です。
スクラップパッドと外資系のメーカーが売っているステンレスのたわしに替わるものです。
ステンレスのたわしは、こげつきもこびりつきもよく落ちて優れものですが、困ったことがひとつあります。ちょうど、使いやすくなったときから、ステンレスの破片がこぼれてくることです。松尾家では、半世紀以上を給食事業にとうふを納品させていただいておりましたので、異物の混入は、絶対的な課題でした。
松尾とくさんは、がんこに<おかめだわし>を使いつづけておりましたが、住友スリーエムが<がんこたわし>を発売してからは、これに切り替えました。
 <がんこたわし>は、わかりやすくいうと、スポンジたわしのごちごちのところのみです。<キクロン>という和歌山県のメーカーが大昔から作っています。これはどこでも
買うことができます。住友スリーエムは、<キクロン>との長い取引から、ごちごちの部分だけの<がんこたわし>を売っているわけです。
 日本人には、商道が残っているんですね。
今日は、松尾太郎くんの蔵書の整理をしていたら、昭和48年発行の商売心得帖が出てきました。松下幸之助氏のお話です。
そのなかで、こんな話を紹介します。日本の商道です。
<経営のコツここなりと、気づいた価値は100万両>
昭和9年の正月に松下電器の店員へのお年玉として贈った言葉だそうですが、気づいた価値から、カネが残るということでしょうか?
お年玉を言葉とした経営者も、<パナソニック>と名を変える時がくるとは気がつかなかったのかな?
異物混入のお叱りを受けるたびに、私は<食べてくださるお客様あってのこと>と思いました。それが、とうふ屋桂庵への気づきです。100万両でしょうね。

しょうゆごはん

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keian 2009-9-29 7:56
お会いしたことがないですが、木村政雄氏がはまっておられた韓流ドラマの主人公のことを書きます。というのは、今朝の弁当のごはんが評判がいいのです。食べたい人が続出で、新たに炊きなおしました。
しょうゆがメインの炊き込みごはんです。
もとは、永六輔さんが、大阪の料亭で食べられて感動されたものです。大阪の何処かは、平成4年の10月22日の西日本新聞の記事ですから、定かでありません。もともとが桂子流の偽装ごはんです。
東北の禅寺では、白いごはんを炊き、隣の釜で、しょうゆを入れただけの味の濃いごはんを炊きます。ごはんでご飯を食べるわけですが、料亭風は、複雑で材料を揃えるだけで、
えらいかかりがでます。1度か2度作っただけでした。
韓流ドラマは<商道>サンドといって、貧しい中から、勇気と努力で大金持ちになった主人公が、自分にはつつましく、ごはんにしょうゆだけの食事を好んだことです。
大金持ちになる人は、、はじめは貧しいのです。大金持ちになっても、貧しい食事の恩を忘れなかった人は、必ず社会に貢献します。政治家が良くする前に、先に良くするためのお金を気前よくだします。自分のところにだけ貯めこんでいるわけではなさそうです。貯めるも溜めるとなると、矯める力も、天からかかってくるのかもしれませんね。

今日のレシピを書きます。
米1合にしょうゆを大さじ1で酒を大さじ2分の一です。これを炊く直前に加えるだけです。そのかわりに最高に美味しくたべたかったら、3つとも封切りたての新鮮なものにしましょう。私は、ひまじんですので、炊飯器を3つ並べて炊き比べてみましたが、やっぱり、美味しいわ。

こんなことを書いていると、京屋食堂のご飯の中<120えん>の量が多くてもてあまして、ソースかけて食べてんのと同じ次元という人が3人はおられるでしょうが、3割打者なんてそんなにおらへんや?

しょうゆごはんは別名さくらごはんと風雅な名もございます。

ちきんらーめん

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keian 2009-9-28 7:47
チキンラーメンは、昭和33年8月に発売されました。私と同じ年です。
安藤百福社長を先頭に、開発に3年かかったそうです。
それでも、問屋、大問屋が、キワモノと敬遠していたそうですが、6ヶ月で1300万食が完売です。その18ヶ月後にエースコックが登場です。
 湯を注ぐだけで食べられるのですから、アウトドアでも、本当に便利です。
松尾とくさんや、松尾さいさんには、<料理屋のくせに>といいますが、私は大好きです。月に2回くらいは、へとへとに疲れて、もうなにもしたくない日に食べます。
料理屋は、食べていただく処です。自分が食べたいのなら、ほかの仕事をして食べに行くべきだと、教えられました。もちろん、美味しさの探求は、かかしません。
 ですから、チキンラーメンは定価でコンビニで買ってきます。スープの味が濃厚なので、
ご飯と卵をプラスして食べてました。もう、包丁も俎板も持ちたくないときにたべるのですから、、、、。そして口直しに、<なっつざくざく、ちょこれーととろり>のグリコジジャイアントコーンです。栄養学的にはおおぺけです。
個人の嗜好なので、大きなお世話と思っていましたが、今日から開眼?
SONくんに野菜たっぷりのチキンラーメンをご馳走になりました。にんじんにキャベツ
そして、ごぼうのささがきが入っていましたが、本当に美味しい。、
お嫁さんのMICHIKOさんが羨ましいです。
現代の共働きの極意は、
<当番や担当にしなくても、自然に料理することができる男性と結婚すること>とは、彼女の弁。25年前のインタビューで、村上信夫帝国ホテル
総料理長が、<新婚家庭の料理には、まろやかで美味しい理由がある>と語っておられます。どうぞ、お幸せにね。来週も食べにいきたいくらい
美味しかったよ。ありがとう。

はもの

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keian 2009-9-27 18:14
パソコンは難解である。
毎日ブログを更新していると、ウイルスも入るらしいし、セキュリティーを契約しても
わからんことの方が多い。パソコンにも人格?ができてくるらしい?持ち主である私が
自分勝手なので、あちらも難儀らしいわ。というわけで、パソコンと格闘している間に更新がまたまた、遅れましたことをお詫びします。ケイタイやファックスでお問い合わせくださるお方もあって、本当に感謝しております。
 一茂くんの質問は、刃物についてです。
岐阜は関市に隣接しています。ドイツのゾーリンゲンにジャパンのセキで通用します。
刀鍛冶で、古式豊かに行事を為さる所は、新聞でしかお顔を存じ上げておりませんので、
またの機会に譲りまして、<みその>の包丁をお奨めします。ここの社長には、刃物会館を訪れたときにおめもじすることができ、拙著<とうふ屋桂庵>をもらっていただきました。村上祥子先生の依頼で、<ミニシェフナイフ>を探しに行ったことがご縁です。刃物会館には、凡そ<SEKI>のモノは全てあります。
<ミニシェフナイフ>は、アメリカのシアトルで、見付けてこられましたが、手がかりは、<SEKI>だけでした。結果として、皆さんのご好意で、<メーカー>を見つけることができました。大手の貝印やニッケンの縁故では、見付からなかったのです。古くからの商人道徳も生きているところです。
 刃物の扱いについては、良い刃物ほど維持費がかかります。
自分で研ぐにしろ、刃物会館で研いでもらうにしてもかかりますが、3年くらいは、何もしなくても恐ろしいくらい良く切れます。感動します。自分の腕はたいしたものだと満足できます。たとえ1万円以上のものを買っても、これだけで元がとれます。
もちろん、刃物祭りで100円で買えるものも良いです。薄くて軽くて,もちろん、錆びなくて、それだけでも3年は楽しめます。3年使ってみると、どちらも良いことがわかります。^^使うこと。

しぶかわに

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keian 2009-9-26 19:29
渋皮煮の問い合わせがあったので書きます。
栗の甘露煮も美味しいですが、渋皮煮にとりつかれるとこればかりを作りたくなります。ただ、30年前にくらべ、瓶詰めがスーパーにもあったりすると、手作りの醍醐味がなくなります。今年は栗をむいては、<今晩はくりごはんをしたらどう?>と働いている友人に配って歩いていました。栗ご飯と言うのは、ご馳走で、ぜったいに5合以上炊くものだと思っていましたが、、<一合だけ炊く>こともある世の中になったのですね。NHKも新聞も料理記事は2人分の時代です。

されど、渋皮煮だけは、栗1キロ分でどうぞ、お試しあ^^^^れ。
1、 渋皮を傷つけないように、鬼皮をむく。
2、 重曹を水1Lに小さじ1加えて、とろ火で20分ゆでる。
3、 なべを水の下へ運び、流しながら、手の入る温度までさます。
4、 指の腹と竹串を使って、つるりんとするまで、筋をとる。
5、 水を汲み替え、2から3回茹でこぼす。
6、 最後はとろ火で10分煮て。もっちりと美味しければ合格。
7、 1.5Lの水に砂糖600グラム、塩小さじ2分の1の蜜を作り、ガーゼをかぶせて、
20分煮て、砂糖300グラムを足して,、溶けたら、火を止め一晩おく。
予算と気分がのれば、大根おろし400グラムを重曹の刺激止め?に加えますが、、、、
気分が乗らなくて、ここ3年くらいは入れてません。
松尾さいさんに食べさせてもらった味は、もっとラフな作り方で、しょうゆをきかせていました。これは、育った味で、感動したのは、27年くらい前に、幸子先生に
いただいた懐石風の味でした。短大時代の友達が、毎年、上等の丹波栗を
送ってくれたので、どんどん私流に進化しました。戦前の日本女子大の御料講のレシピまで作りました。、当時はなぜか、重曹でなく洗濯ソーダと書かれています。
達人がお作りになると、重曹ではなく、さんだわらを燃やしてつくったわら灰であくぬきだそうですが、、、、作ろっかな。

おもわぬこと

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keian 2009-9-24 21:13
思わぬは災難だけではありません。
幸せなことのほうが多いです。
林容子ちゃんが、たくさんの栗をもってきてくださいました。
私がちょうど留守だったので、松尾さいさんにわかりやすいように旧姓で名乗っていってくださいました。中学校のときのままに朗らかな本当に良い子です。
 栗の皮むきは根気の要る仕事です。包丁を使うだけに上の空では、思わぬケガをします。
秋の夜長を楽しむくらいの心がけで皮をむくことです。
<くりくり坊主>という、鬼皮と渋皮を一度にむく鋏もありますし、栗専用の包丁もありますが、私は見たことはありますが使ったことがありません。
スイス製ですが、登山ナイフのメーカーWENGARが、<鬼皮はがし>のようなモノを出しています。柄の長さが9センチで歯の長さが3センチですが、可愛い赤い色です。
お嫁にいくときに娘にもと探していたら、思わぬところで発見。名が入っていないだけで
関市の刃物祭りで売っていました。そっくりです。日本人は、他国のモノを物にするのが
うまい民族ですね。
 座というお皿と栗色の皮の付近にナイフをいれて、そこをてがかりにピッピッとはがしていきます。手に入らなかったら、切れのわるい小さめな包丁で、鬼皮に傷をつけてもいいです。その場合は、栗を一晩水につけて、鬼皮を柔らかくしておくことです。
渋皮煮をつくるときは、絶対に渋皮に傷をつけたくないので、このむき方がいいです。
なれると、1キロ20分くらいで鬼皮がむけます。
一晩水につける効用は虫ごろしにもあります。栗玉虫とか栗未曾有虫がつきやすいのです。栗の皮むきの一番いやなことは、包丁で手を切ることではありません。むけどもむけども、虫が出てきたり虫に喰われていたりすることです。
昔は、砂に埋めて保存したらしいです。
また、冬に畑仕事をしていて栗が出てくることがあるそうですが、これは越冬用として
鼠が埋めたものだそうです。そういえば、リスは栗鼠と書きますね。

ふく

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keian 2009-9-23 15:48
下内屋さんの入り口のあたりの道具で、大きなものがあります。
絶対にこわれない、おおきなゴミ箱です。
45Lの袋分のゴミが、いくつ入るのでしょうか?
5個かな?10個入るのかな?
エッセイストの酒井順子さんのお友達が、お店を持たれたとのこと。
主婦の域をこえたおしゃれなパンやケーキを楽しめます。インテリアもいいし、お客様も加味された雰囲気もいいのに残念なことがあるそうです。
隣が、ゴミ集積地帯だそうです。決まった曜日に公共のゴミ集積所なら、率先してお掃除をすることによって、福も舞い込むでしょうが、不特定多数の人が、コンビニ袋にはいったゴミを途切れることなく、24時間体制で捨てていくのだそうです。
駅が近い、近くにコンビニがあるという好条件が裏目にでました。
お店を持つ時の立地は、先ず、人通りがあること。どんな人が通るのかで、何を売るのかが決まります。
 私のやながせの店もそうでしたが、本町の店も人通りが全くありません。
若い人が住んでいません。年寄りばかりです。年寄りは、人生の経験が多いだけに、お金を持っていても、使わない勘考をします。若い人は、お金を持っていなくても、使う勘考をします。銀行は得をしても、個人営業のお店には得がいきません。本当に困ったもんだと思っていましたが、もっと困った人もいるのですね。
やながせ時代は、いつも店の前のゴミ箱を掃除していました。徳を積もうという殊勝な心がけではありませんでした。本当に閑な店だったのですることがなくて、意地になって掃除をしていただけです。
本町の店の前もゴミ集積所です。でも、いいことがあります。母屋の取り壊しが目前で、
整理とともに、多数のゴミ袋がでます。今日のところは11ですが、出すのにひけめを感じなくてもいいので助かります。
花を並べようか?犬を飼おうかと?と思案中だそうですが、
水をやったり、散歩させたりすることを思ったら、このゴミ箱はいかがでしょうか?

100えんのやさしさ

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keian 2009-9-22 10:50
今日は、縁の有った人のことを書く日です。
お会いしたことはありませんが、18歳のころ
<それでも、私は結婚したい>という本を読みました。
書かれたのは、上坂冬子氏です。この4月14日に肝不全でお亡くなりになりました。78歳でした。9月21日の読売新聞に
<遺品の思い出>ということで、弟の丹羽徹氏が湯飲みを語っておられます。<すぱんすぱん>と世の中を斬っておられたノンフィクション作家でしたが、、<私の人生、私の昭和史>を読むと、活字の奥から、やさしいひと
を感じます。たまさか、作家になっただけで、普通の主婦になったらと
思えるほどです。
<のりぴー>が清純そうなのであって清純ではなかったことの逆版です。
ご本人は、美味しい日本茶が大好きでしたが、美味しく入れる時間がなく
また、来客のために美味しく入れる時間はもっとなかったようです。
それでも、<お茶なといっぱい>の心粋があるやさしいひとです。
編集者には、100円を渡し、マンションの1階の自販機で好きな飲み物を
買ってきてもらい、それを、^^^^^円の骨董品の湯飲みで楽しんでもらうやさしい人です。人によって、好きなものは違うし、いますぐに
飲みたい温度も違うでしょう。
私はいい話だと思って、本町の店を作るときに実行。
現場監督の田口くんに<今日は何人>と朝一番にきき、滞在時間、仕事の
時間の短長に限らず、人数分を100円渡していました。近くの自動販売機
で、段取りのつきしだい、気分で飲んでほしかったからです。
なかには、マイ水筒で貯蓄にはげんだかたもあったそうです。
上坂冬子氏にはお会いできませんでしたが、弟さんのお一人に、北高時代に
進学の説明会でお話をききました。河合塾の次期塾長といわれていた
迫力のあるかたでした。私は残念ながら、河合塾にははいれませんでしたが
きっと、こわそうだけどやさしいひと!

ふらんすのくうき

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keian 2009-9-21 12:19
若い人にフォッションのクッキーをいただきました。
コクヨの文房具セットの非売品を結婚予定の若い人にさしあげたことを忘れておりましたら、新婚旅行のおみやげと娘にことづけてくれました。
岐阜の高島屋でも買えますが、現地のお土産は格別です。缶だって日本語が書いていない分だけでも、素敵です。一人でクッキータイムと思いましたが、缶の魅力に負けました。
その場で、花火を打ち上げるべく、みんなで食べちゃいました。
合言葉は、<明日死ぬかもしれん。美味しいものこそ、はよ食べよ>です。
いろいろととりあわせて、詰められていましたが、私の好きなものは、3対2対1のものです。小麦粉を300グラムなら、バターを200グラムに砂糖が100グラムです。
バターの量が半分以上なので、冷蔵庫に入れて冷やしながら作ります。別名アイスボックスクッキーと申します。フランス人には、サブレといったほうが通じるかな?つなぎの水分はなんでもできるのですが、水よりも濃いミルクの方がいいし、卵のほうがいい。卵も、
黄味だけを使うと、もっと美味しくなります。残った白味で作れるのが、チェイール<かわら>、ラングドシャ<猫の舌>という薄いクッキーです。
北海道のお土産の<白い恋人>はこのタイプにホワイトチョコをはさんでいます。
私の好きなのは、北海道のお土産の<マルセイバターサンド>のようなタイプのクッキーです。
美味しいクッキーは、味はバターで決まりや。
日本の雪印のバターも大好きですが、フランスのバターはまた格別です。
日本は、有塩無塩に限らず、発酵させていない甘性バターがほとんどですが、フランスは発酵バターがほとんどです。ミルクの風味が違うのかもしれません。空気が違うのかもしれません。フランスから、空気も運んでくれたクッキーです。くれた人は<はるぴょん>といって、東京外大で学んだ人ですが、みやちゃんと私はよくまちがえていました。
二人ともゴメンネ。

ますます

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keian 2009-9-20 10:45
一茂くんが、九州まで、開店祝いに出かけていますが、えらく悩んでいます。
酒器のことです。
若山牧水の歌ではないですが、<しらたまのはにしみとおる^^^^>日本酒が美味い秋です。
秋の酒は、冷やしすぎないひや酒がいいですね。燗をする酒をそのまま呑むのがいいかな?
お祝いの席の酒もそうですね。
あらたまった酒宴や三三九度などの儀式にもちいられるのは、長い柄のついた金属や木製の器です。宮廷の祝宴で使われたのは、一つの注ぎ口のある片口です。大勢の時に使われたのは、二つの注ぎ口のある両口です。そういえば両口屋というお菓子屋さんがありますね。自分で買ったことはあまりないですが、引き物でここの<よもやま>というお菓子がつくと、松尾とくさんと競ってわけことします。彼女は、<アカン>といいながらも、ちゃんと私にひとつ余分にくれるやさしい人です。元気で長生きしてね。
^^^なんて、話が飛んでもどして酒器。
両口の酒器から、提子と呼ぶ上部に取っ手のついたものになり、<くわえ>として。酒杯のやりとりを文化として洗練させていったわけです。
わかりやすくいうと、お雛様の3人官女の持ち物です。
また、新年の屠蘇器です。吉祥模様の蒔絵の朱塗りの重ね杯を用います。
懐石では、銚子ではなく鉄瓶で酒杯のやりとりをいたしますが、これを<千鳥>と申します。
商売益々繁盛とかけて枡酒をふるまうこともあります。枡の形の簡素な様式美にくわえ、木目の美しさや香りの良さを尊んだのです。檜もありますが、杉が多いです。造り酒屋の印も杉玉です。
枡は、本来は計量器。昔は年貢を納める際の米もこれで計ってましたし、売る時もこれで計ります。松尾家は日露戦争の年まで米屋でしたから、一斗枡から一合枡まで残っています。一升枡の対角に仕切りがある枡も残っています。松尾太郎くんがさびしそうにするので磨きましたが、先日のお客様にお見せすると珍しがって喜んでくださいました。
 
〒500-8034 岐阜県岐阜市本町 5-23
TEL : (058)-262-4015
FAX : (058)-262-4015
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