ちょうどいい

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keian 2009-9-7 7:51
名古屋 栄、三越のアカノヤス展に行ってきました。
先生には、一日違いでお会いできませんでしたが、助手の野村さん、お弟子の漆原さんにお会いすることができました。
 アカノヤス先生は、神戸生まれ、77歳ですが、若い人です。
妹尾河童さんの紹介で小磯良平氏のモデルになっています。女医だった母親との二人暮らしで苦労して育ったこともあり、高等女学校を卒業後、手に職をということで東京の洋裁学校へ。卒業後は、デパートのオートクチュール担当になりました。30代になって、舞台衣装の世界へ。2度目の結婚が破綻し、前夫の借金も一部を背負うことになりました。
大阪で懸命に働き、1年半で完済。同時に生き方を変えたくなり、退職。その時に、手元に残った3枚の着物から、ひらめき。着物の幅と柄を生かした作品を作り出します。1983年に50歳のときに、<元気的古典>と発表します。ノウハウをどんどんと教え、全国に40の教室があります。
<自分の家に有るもので自分で作ったら、人生にもうひとつ有ることになる>というわけです。私は49歳のときに、初めてお会いしましたが、ものすごく若いひとです。
おしゃれです。きっと、プロポーズしたくなります。
今日は一茂くんを同行しましたが、お会いできなくて残念でした。
これからは、絶対内緒。神様ごめんなさい。
一茂くんの助手席で、シートベルトのチェックにひっかかりました。
若い彼に迷惑をかけてはと、私は妊娠中とにげきりました。つわりの真っ最中で病院へいくところとしました。自分が言ったことには、少しは責任を感じていますので、1度、名をだした、<れでぃーーーーーーすくりにっく>に行ってこんならんわ。
 生老病死の人生。この4つは、さけることのない苦しみだそうです。
アカノヤス先生のおっしゃること。命ある限り生きならん。生き切る。
日本人の人生の持ち時間は、男は79、女は86.
女のほうが、七つ年上で丁度いいわけですね。

ばじょうはい

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keian 2009-9-6 9:16
一茂くんとのトークは<馬上杯>について。
馬上杯は、脚部を手でにぎれるほどに高くした酒杯、酒盃のことです。馬上で酒を飲むために考えられたということもあります。ワイングラスや、ブランデーグラスのように華奢な感じがしません。馬に乗る人を見ていると、どなたも姿勢がいいですね。私は、馬には乗れませんが、自転車乗りは得意です。子育て中は、前と後ろに一人ずづ乗せて、背中にもう一人おんで、荷物を持って運転もできました。見ている人は、引いて、道を開けてくれたかもしれません。その当時のことを、政寿司の大将は、<しらんやつはおらんかった>と懐かしがって話してくれます。
手元にある馬上杯は、近藤先生の作ですが、たっぷりと2合、360CCはいります。
ためしに、水を注いで持って走ってみました。姿勢をよくしていればこぼれません。恩賞の酒なら格別でしょう。
 東京、東銀座の<九月大歌舞伎>の演目は
中村吉衛門で<時今也桔梗旗揚>ときはいまききょうのはたあげ4演目です。
信長から、馬が水を飲むたらいで、酒をあたえられるという屈辱を受けた光秀が、謀反を決意するまでを描きます。馬盥の前に饗応の場面もあります。観客が<光秀がやるだろうな、やれ、やってもいい>と気持ちをもりあげていくのだそうです。
一茂くんにたずねると、
信長の方が、光秀をこわがっていたから、光秀をひでえめにいじめたそうです。面白い解釈ですね。信長は、赤ワインが好きだったそうですが、ギヤマンでグラスを作るとき、酒を飲むことを想定していたら、歴史は変っていたかもしれません。
 この馬上杯には、サンドブラストで、和を持って正すの号がはいっています。
正義のために戦うのですが、何が正義であるかは、敵味方双方で反対です。
NHKの大河ドラマでは、義によって戦った関が原の戦いのような解釈ですすめられています。正しいと信じることが戦いなのですが、和をもってすることが、正しいのかな?

むらしいため

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keian 2009-9-5 12:15
昭和35年発行の料理書のなかで、<キャベツの蒸らし炒め>があります。
新キャベツの季節に、キャベツの水分だけで、ベーコンのうまみで作ります。とても美味しいのですが、残念ながら、今のキャベツでは、ちょっと無理というか、別物になってしまいます。
昨日のブログ<100>の内祝いに登場したのぶちゃんに敬意を表して、こんな料理を紹介します。
のぶちゃんは、年金生活者になった自らを<国家公務員>というくらいの朗らかな人です。
得意料理は、<もやし炒め>だそうですが、、作ってみると奥が深いです。
中国人の中には、もやしの1本1本に肉詰めをする根気のいい人もいるそうです。そのための専用のスプーンもあるそうですが、みたことがありません。
もやしだけ炒めても美味しいけど、もっと美味しくするために肉も入れたほうが美味しいし、韮も入れたほうが美味しいです。
 とうふ屋桂庵では、もやしの1本1本に片栗粉をまぶして、韮ものせて、<バームクーヘン豚>をのせて、蒸らし炒めをつくります。
根気も少しはいりますが、日本人の几帳面さがあれば、おどろくほど、簡単につくれます。
肉のうまみを引き立てる油を熱々にして、最後にかけて仕上げるところがポイントです。
お客様の前で、上下を混ぜさせていただく時の気分は、シーザーズサラダを作るコック長のつもりです。七味か、一味唐辛子。そしてポン酢かしょうゆをお好みでかけて、食べていただきます。片栗粉がとろんとして、あんかけ風になっていまのところは大好評です。
<バームクーヘン豚>は滋賀県のお菓子屋さんのバームクーヘンをえさに育つ豚肉のブランドですが、とても美味しいです。もし、手に入りにくいときは、バームクーヘンのように層のはっきりした肉を選んでください。赤身と脂身のバランスが決めてです。一度で、選ぶことができればいいですが、3回は、買い比べてみるとよくわかります。
板前さんの買い物についていくのは、たのしいです。

100

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keian 2009-9-3 10:55
おかげさまで、このブログも100回です。
続けてこれたのが、一番の幸せです。
 100にちなんだことをかきます。おめでたいことにつきものの
お赤飯ですが、2人前の量の小豆が、ちょうど100粒です。
1升2升と蒸したのは、もう昔のことです。
主婦の方は、電子レンジをつかって、もち米2合分を、本当に上手に
おつくりになられます。炊きおこわに関しては、時間と量を設定しておけば<うちのTOSIOさんにも作れます>とはRIEさんの弁です。
レシピを拝見し、なるほどと関心しました。本当に主婦ってえらいね。ただ、小豆を少量だけを電子レンジで煮るのは
ちょっと手間のような感じですね。やれないことはないけど、無理があるということかな?
もち米1合に小豆は100粒と覚えておきましょう。
100粒で20~25グラムになるといいのですが、そうなると小豆も
大納言のような、皮のしっかりした、それでいて柔らかい大粒が、見栄えがあってよいですね。まとめて1袋を煮て小分けして冷凍されておいては
どうでしょう。
 大豆100粒運動を率先してくださっておられるのは、80歳になられます
辰巳芳子氏です。<一日に100粒の大豆を食べましょう。100粒の大豆は手のひらいっぱいです。>ということで、本物素材の大豆の生産農家と、明日の食育の啓蒙につとめておられます。鎌倉の浄明寺で実践されておられます。お母様の辰巳浜子氏は、きっぷのいい料理研究家でした。時代を超えて私は大好きです。
お会いしたことはありませんが、サインのある本を手にいれて
私は大切にしています。大豆100粒の代わりに、今日は、このブログの
恩人のRIEさんと、のぶちゃんに油揚げを100枚づつ送りました。みなさんに配ってくださるそうです。ありがとうね。
 さ^^^てと、私は今日のお客様のお菓子に小豆100粒のきんとんをつくりましょうか?これから、美味しい餡をたきます。ご期待あ^^^れ。

うらごし

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keian 2009-9-2 7:51
私の苦手なことは、裏ごしです。
日本料理の板前さんを見ていると本当に頭が下がります。
丁寧な仕事には何回裏ごしをしたかと回数です。
馬毛の裏ごしが最高の道具と教えられて、買ってはみました。
濡れ布巾を敷いた上に、きっちりと置き、裏ごしの目に対し斜めに、根気よく、
木しゃもじを動かしていきます。あせってはいけません。
床の間の東照公遺訓の
^^人の一生は重荷を負って遠き道を行くが如し、急ぐべからず、不自由を常と思えば不足なし、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、己をせめて人を責むるな、及ばざれば過ぎたるに勝れり^^のような気分になってきます。
いつかは、1キロのサツマイモも裏ごせるのですが、どうも私は気が短いのです。
少しでも楽できるようには、段階をふめばいいと、裏ごしの目をワンタッチで取り替える
ステンレスのピカピカも買い揃えました。
そして、いまは、クイジナート社のフードプロセッサーのお世話になっています。
機械は文句を言わないで、確実にこなしてくれるのがいいところですが、私はいつも独りごとを言いながら使っています。
^^すまんね。ほんとたすかるわ。あんたのおかげで五十肩でも美味しいスイートポテトを作れるわ。みんなよろこんどるわ。長生きしてね。壊れても新しいのに買い換えられんのんや。ゆっくりでええで。まっとるわ。^^という具合です。
 馬毛の裏ごしは、75歳の松尾とくさんのところにありますが現役です。
松尾とくさんは栗きんとん作りの名人です。また、とても根気がいいのです。
ひざが痛くて今年は無理かとおもいきや、手造りの作業台を勘考しました。あるものを積み上げてつくっていますので、みた瞬間はひきますが、素晴らしい。
なるほど、戦争中に手習いで<不自由を常と思えば不足なし>と書かされただけのことがあります。サツマイモよりも、栗のほうが手間も原価もかかります。松尾とくさん、元気で長生きしてね。

いよいよ

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keian 2009-9-1 7:43
とうとう、ボトル預かりを始めました。よろしくお願いします。
お店でのボトル預かりの期限は、開封して3ヶ月、開封しなくて1年だそうですが、私は、
自分の店がそれだけ持ちこたえる自信がなくて、1杯売りか、ボトル持込OKとしていました。今日のお客様のやっちゃんは、恩人です。仕事先から、駆けつけてくださいます。
<今日は食べるよりも、あんたと呑みたい>といってくださいます。お気持ちに応えたいと思いました。焼酎のボトルを7種類ご用意しましたが、宮崎の芋焼酎<紅さつま>をお選びいただきました。今日から3ヶ月は、何が何でも店を開けます。
 やっちゃんは、3000メートル級の山にも登れば、格闘技も達人です。それなのに、こわおもてでなくて、本当にええおとこです。自分で散髪できるくらい器用で、いとこの分もやってあげるくらい優しいのです。
やっちゃんのお父さんは
親の商売の八百屋さんの店のなかに開店されたのです。乾電池とねぎを買っていくお客さんなんて、当時の時代の先端です。とうふ屋の朝は、めちゃくちゃ忙しかったので、松尾さいさんは、一計をはかりました。やっちゃんのお父さんに、階下の仕事場から子供が寝ている2階へ、無線をつなぐということ頼みました。親が一生懸命働くのは子供を育てるため。子供の教育に手を抜いては申し訳ないということです。これで、遅刻をしないように起こしてくれました。いよいよ、とうふ屋の母屋のとりこわしになりますが、やっちゃんにそんな話をしていたら、<親父の仕事やったで、みやわかる>と晴れがましそうです。
 また、やながせの私の店を閉める時に看板をはずしていきたいという私の希望をかなえてくれたのもやっちゃんです。風の強い日だったのに、脚立の一番上で、看板の字を削ってくれました。5月16日に開店したのだから、ちょうど3年後の5月15日に閉店したいという私の望みをかなえてくれました。あのときはありがとうね。
 
〒500-8034 岐阜県岐阜市本町 5-23
TEL : (058)-262-4015
FAX : (058)-262-4015
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女将の著書
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