ますます

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ブログ
執筆 : 
keian 2009-9-20 10:45
一茂くんが、九州まで、開店祝いに出かけていますが、えらく悩んでいます。
酒器のことです。
若山牧水の歌ではないですが、<しらたまのはにしみとおる^^^^>日本酒が美味い秋です。
秋の酒は、冷やしすぎないひや酒がいいですね。燗をする酒をそのまま呑むのがいいかな?
お祝いの席の酒もそうですね。
あらたまった酒宴や三三九度などの儀式にもちいられるのは、長い柄のついた金属や木製の器です。宮廷の祝宴で使われたのは、一つの注ぎ口のある片口です。大勢の時に使われたのは、二つの注ぎ口のある両口です。そういえば両口屋というお菓子屋さんがありますね。自分で買ったことはあまりないですが、引き物でここの<よもやま>というお菓子がつくと、松尾とくさんと競ってわけことします。彼女は、<アカン>といいながらも、ちゃんと私にひとつ余分にくれるやさしい人です。元気で長生きしてね。
^^^なんて、話が飛んでもどして酒器。
両口の酒器から、提子と呼ぶ上部に取っ手のついたものになり、<くわえ>として。酒杯のやりとりを文化として洗練させていったわけです。
わかりやすくいうと、お雛様の3人官女の持ち物です。
また、新年の屠蘇器です。吉祥模様の蒔絵の朱塗りの重ね杯を用います。
懐石では、銚子ではなく鉄瓶で酒杯のやりとりをいたしますが、これを<千鳥>と申します。
商売益々繁盛とかけて枡酒をふるまうこともあります。枡の形の簡素な様式美にくわえ、木目の美しさや香りの良さを尊んだのです。檜もありますが、杉が多いです。造り酒屋の印も杉玉です。
枡は、本来は計量器。昔は年貢を納める際の米もこれで計ってましたし、売る時もこれで計ります。松尾家は日露戦争の年まで米屋でしたから、一斗枡から一合枡まで残っています。一升枡の対角に仕切りがある枡も残っています。松尾太郎くんがさびしそうにするので磨きましたが、先日のお客様にお見せすると珍しがって喜んでくださいました。
 
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