りきゅうばし

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ブログ
執筆 : 
keian 2010-5-2 20:46
一茂くんからの発信が遅れています。
心配していました。どうも、男の仕事は戦国時代の武将のようなものですね。

箸は、塗り箸なら10~15グラム、割り箸なら3~5グラムの重さです。この箸を外国の方は、羽のような軽さといいます。
また、使いやすい箸の長さは、手首から、中指の先までの長さの1.2倍、または、三センチをプラスした長さが基準です。
手のひらを広げて、親指と人差し指の所に直角三角形をあてて、その長さの1.5倍といわれています。人間の体は、こうしてみるとよくできていますね。

安土桃山時代の茶人、千利休が発案したものが、利休箸。
中央が平らで両箸が細くなっています。材質は杉。
この形は、食べよいことと、料理のとりまわしのときに違和感がありません。
松尾家では、塗り箸ではなく、この箸を使っていました。横着ですが、調理用もこの箸です。利休箸とはいわないで、両口の箸といっていました。
箸の上げ下げにもやかましいという教育は、家業が忙しかったので受けていません。
ただ、<箸先五分と長くて一寸>と、美しい箸使いをすれば、箸先は汚れません。ある程度の緊張を持って食べるということは、箸使いだけでなく、食べることへの敬意かもしれません。私は、この点は、全くダメです。お茶の作法はもっとダメです。
若いころは、殿方と食事をするなんて、とても恥ずかしい行為でした。お茶すら、緊張です。帰宅してから、別腹と食べなおしていました。食べることが大好きなのでしょうね。

出自が立派ではないとは思いますが、松尾家の家紋は、丸に鷹の羽です。両香堂のおばあさんが褒めてくださったことがありますから、少しばかり、誇りに思っています。
安土桃山時代にもどります。
信長は、利休との出会いの中で、日本人の価値観を変えようとしたことです。当時の恩賞は土地です。国土には限界がありますから、それを、文化という新しい価値観に変えようとしました。これが茶道です。
 
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