とうふ と なっとう

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2010-6-11 19:37
元気ないなあ?と心配メールをいただきました。
ありがとうございます。
桂庵のやる気には質問攻めがいいと、課題をくださったご贔屓もみえます。
納豆が大好きな殿方ですが、豆腐という字の方が納豆にふさわしいちゃう?とのこと。
中国から両方とも伝わりましたが、入れ替わったのかしらん。
これには、理由がありまして、とうふを発酵させた2次加工品に臭豆腐というものがあります。これに近いものを作ったことがあります。自分で作っても、食べるのには、勇気がいるものでした。
それよりも、<腐>という字を調べてみました。
庫の下に肉を書く漢字ですが、PCで変換できません。書いてみてください。
庫<くら>の中に肉が入っているところから、死後硬直の肉を柔らかくするまで待って食べることを表し、待ちきれないので、柔らかいたんぱく質の別物をあてたことを表しています。
腐るにこだわってはいけませんが、私は、高校生の頃、親の職業欄にこの字を書くのが嫌でした。
東京の笹乃雪という名店では、<豆冨>と書いておられます。
この字もいいですが、店を持つ時には、わかりやすくしようとひらがなにしました。
人間も食べ物もわかりやすいのが信用だとおもったからかもしれませんね。
もっとも、これは、いまだからこそのこじつけで、お客様との会話から納得したことです。
豆腐も納豆も豆から作ったモノということでは、どなたもわかりやすいかな?

中国からの伝来で、豆腐の文字が最初に現れるのは寿永2年<1183>
奈良の春日大社の供物帖に<唐符>とあるのが初見。
豆腐を発明したのは、漢の高祖の孫<わいなん王りゅうあん>とされております。
この王が謀反の嫌疑で自殺したことに同情しての学説という意見も一部ではありますが、
この時代から豆腐があったことは間違いありません。

ご贔屓の殿方は、<豆腐屋の同級生がいたけど、物悲しかった>と思い出を語られます。
<とーふぃ>のラッパの音が聞こえたのかな?
 
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