するめ

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2010-9-23 18:26
肴は炙った烏賊がいい。
客商売は浮き草稼業なのでゲンをかつぎます。するめはあたりめといいます。
焦げる、する、落ちる、割れるなど、縁起の良くないことばをさけます。
私も、このブログには、できるだけ、やさしいことばをつかおうとおもっています。
もっとも、うちうちの習いは全くもってわるいです。
するめは寿留女という当て字もあるくらいですから、きっと良い味なのでしょう。
干した烏賊を
火で炙り、チリチリっとまるまってきたら、返して、熱々のうちに
さきます。マヨネーズとしょうゆに一味をかけるのが好きですが、
お客様で,「あんた暑いやろ」と先にさいてオーブントースターで、焼いたらと提案して下さった方がおみえです。
純情な私は、素直に焼いたら、かたくて、どうにもなりません。
ものごとには順番があると知りました。
せっかくの提案ですから、その場でひたひたの熱湯とレンジでもどして
ダシをとり、大豆と炊き合わせしました。
焼いた香ばしさで、とこぶしと炊き合わせるもかくならずという味に
仕上がりました。
こういったことが楽しめるのも1客1亭の店のおかげです。
焦げ付こうと、すろうと、なんとかとうふ屋桂庵がまわっていくお金があれば、幸せです。
幸せの年収は、官憲に搾取されない程度だそうです。
いくらなんやろね。
正月の買い物には、黒豆、昆布、田作りとともにリストアップされて
いたするめですが、どうなんでしょうね。
明治生まれの料理研究家のおせちレシピには、煮しめに入っておりますが、
大正生まれの料理研究家になると、鶏ガラになるように思えます。
また、鶏ガラのスープをつくっても、鶏の力がないと大豆を加えると
されておられるようになりました。
この方の跡をつぐ昭和生まれの料理研究家がおみえでなさそうなのが
残念です。
舌は5代だそうです。仕事を引き継ぐのは3代でも難しいのかな?
 
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