玄侑先生⑥

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2010-11-26 19:48
仏様
10月21日のブログで
玄侑先生は、仏様のような方と書きましたら、御本人から、
私は仏様ではありませんとメールをいただきました。合掌。

玄侑先生の御本は、1冊づつ大切に読むことをお約束します。
中陰の花
第125回芥川賞受賞作を読み終えたところです。
私的には、第124回芥川賞候補作の
水の舳先
の方が、濃厚な読後感なのですが、わかりやすい方が、後世に伝えられるからでしょうか?
とても、ためになる本です。
高校の現代国語の教科書にのせるべきです。
私の高校1年生の現代国語の教科書は筑摩書房でしたが、
初めの授業で
川端康成氏のノーベル賞受賞の講演の文章を習いました。
<私、カハラヒルトンホテルに滞在して、、>が冒頭の文章で、
朝の光の中に輝くグラスの美しさについてだったと思います。

玄侑先生のこの御本。
装丁は赤と黒です。<中陰とは、この世とあの世の中間>と黄色の小さな字で書かれてあります。
手にしただけで、一生モノの宝の言葉をいただけました。
松尾家は日蓮宗でありますから、
お盆のときと御守護神のときには、お膳に供える料理を作ります。
子どものうちは手伝うだけですが、10歳からは、お寺に行くのも、作るのも
私の役だったように思います。
娘たちも手伝わせてきましたが、それぞれに他県に嫁ぎましたので、
いずれは、孫娘に手伝わせることが望みとなっています。
この料理を、<おりょうぐ>と耳から伝わってきましたので、
私は、この年になるまで、<御良具>と思っていました。
精進料理ですから、格段に値のはるものはありませんが、
全てにおいて、新鮮なものを使います。
この日のために、調味料の封を切るのも、延期するくらいです。
真心をこめるために、いただきもの野采も生かします。だから、基本はあっても、その場でメニューの変更をします。柔らかな心といっていいかな。
そして、縁のあった方には、食べていただきたく、お供え分が済んだら、
走って届けます。お供えの御下がりは絶対に無駄にしないで、いただきます。今は、冷蔵庫がありますが、昔は、火を入れては入れてはたべていたのでしょうね。
だから、良いモノの字をあてていたのですが、
p27
霊供膳の言葉は勉強になりました。
今年からは、余膳として、他人ですが、桂庵のために、骨身を惜しまないで
手伝って下さる方の亡き御両親の御膳も作りました。
松尾さいさんの許しを得ての行動でしたが、ここの家に生まれ育っての幸せです。
松尾家の御先祖さんが、あの世からお客様で来て下さる、そのときに、
<よかったら、あんたも一緒にいりゃあ>とその方の御両親を誘って下さっていると思っています。
長良川に舟を流すときは、
<来年もきっと来て下さいね>と手をあわせます。
玄侑先生のお寺は、福島県の三春町にあります。
お千代保さんも!するような、5センチ厚さの三角あげが名物です。いつか、
訪ねたいとおもっています。
瀬戸内寂聴氏との対談集<あの世この世>にて
こよりの世界的ファイバーアートをなさる奥様に憧れを寄せています。

お千代保さんは、
日本で唯一の個人経営の御稲荷さんで、岐阜の平田町にあります。
 
〒500-8034 岐阜県岐阜市本町 5-23
TEL : (058)-262-4015
FAX : (058)-262-4015
URL : http://www.k-an.jp
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