ブログ500回記念!

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keian 2010-12-31 9:47
とうとう2010年も終わりです。日本の12月31日は大忙し。母もお節の準備と配達で大わらわ。猫の手も借りたいけど、松尾家には猫がいないので、代わりに娘と孫が手を貸すことになりました。

でも、実は今日はブログ500回記念。
そこで、電話で思いのたけを語った母の話からいくつか抜粋して代筆することにします。

まず、大晦日に関する話。
除夜の鐘を鳴らす回数が108回なのは何故かご存じですか?
諸説あるようですが、ひとつは人生四苦八苦するということで、(4×9)+(8×9)=108回。
もうひとつは、人間の体の器官は36個あるそうで、その現在・過去・未来で36×3=108回。なるほど!!

次に、おせちについて。
今年は桂庵で初めて他人の力を借りておせちを作ることになりました。他人の力を借りるということはとてもエネルギーがいることなので今まで勇気がなかったそうですが、今年そうしたことで、他人に手伝ってもらうための教訓が2つできたそうです。
1. 相手を怒らせないこと。
お金を払うのは当然だけれど、この不景気ではいくら払ったから満足というわけにはいきません。桂庵のような店を手伝ってもらうためには、「桂庵のためにやってやろう」と思ってもらえるようにすることが大切。時に議論することはあるけれど、怒らせてしまってはいけません。
2. 甘やかさないこと。
仕事として手伝ってもらうのですから、甘やかしてもいけません。感謝の気持ちは大切だけれど、いつも下からお願いばかりするのではなく、やる時はやってもらうようにしないといけません。

さて、そんなこんなで何とかおせちの用意はできたようです。
今年はお節を買っていただいたお客様に、米粉をまぶした雀の頭をサービスしています。
京都の伏見稲荷では「人生の先が見えるように」と雀の頭を珍重するそうです。先行き不安な昨今、桂庵のお客様に先見の明がつきますように。

ちなみに、シンガポールは新年の幕開けはあっさりしていて、椿ちゃんも全然わかってません。

'2010/12/31

ゆのみ

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keian 2010-12-29 20:22
一茂くんからの発信は湯呑みです。人が集まるということは、楽しいことがいっぱいで、まずお茶を一杯(いっぱい)ということで、湯呑みが注目されます。暮れには湯呑みがよく売れるそうです。湯呑みといえば、瀬戸内寂聴さんの京都の寂庵では、南好三さんが寄付してくれた茶碗があるそうです。これはいい話なので書きます。
2008年の寂庵あおぞら説法p.205より。
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はじめは隣が紙コップ屋さんということで、紙コップでお茶を出していました。南好三さんが寄付をします。寂庵さんの字で『寂』と茶碗の底に書いてくれ、と言う。
「私は下手な字を書くのは平気ですけれど、何も書いていないお茶碗でも、寂庵のお茶碗というだけで皆さんが記念に持って帰る。
 いただくのはありがたいけれども、あれよあれよという間になくなるから、南さん、それはお志だけでありがたいから結構だわ」
と辞退しました。でも、
「なくなったらなくなった分、私が生きている間は補います。10なくなったら10入れる。100なくなったら100入れるから、そんなこと心配しないでやりましょう」
と言う。南さんの熱意でここにお茶碗があるんです。
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どんどん皆さんが記念に持っていって、そのたびに南さんは買ってくれて、寂聴さんは「とるな」と紙に書いて貼るところまでいきました。尼さんにあるまじきお言葉ということで、目玉の絵を入れて「めっ!」と書いたり、もう20個ぐらいしか残っていないそうです。南さんは鐘も寄付してくださったそうです。いつも大したことない。沢山の人が来てくれて記念に持って行ってくれるならいい。と言ってらしたそうです。この話は大好きなので、私は法華寺にお花見の湯呑みを100個寄付しました。もちろん、一茂くんの応援でとてもよいものができました。みなさん、4月1日は寄ってください。

大晦日から、元旦にかけてのお茶のお話。お茶の家元では、12月31日に、除夜釜をかけて、炉中の火を埋めて灰をかけ、助炭をかけておきます。この火を絶やさないで年を越し、新年を迎えます。若水を汲んで大福茶をいただきます。この火を埋火(うずみび)といいます。この銘でお菓子を作ったことがあります。こしあんでほの赤く染めた白あんを包みます。こしあんには、上がパチッとはじけるように、いら粉を混ぜておきます。どうぞブログをご覧のみなさま、桂庵にお出かけくださいませ。ぜひ一服差しあげたく存じます。

しんゆう

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keian 2010-12-26 18:05
親友とは?
三木先生が、岐阜新聞夕刊 12月6日に書いておられます。
夕閑帳というコラムに連載ですが、バックナンバーも4月20日からの
コピーを送ってくださいました。
私の興味のあることに答えてくださる人が、私にとっては親友ですから、
三木先生は親友です。
三木先生にとっての親友は、
100万貸しても惜しくない人だそうです。
皆さんは、親友に100万貸しますか?
惜しくないのだったら、返してもらわなくてもいいのでしょうか?

私は親友ではありませんが、100万貸したことが、ままあり。
もちろん、返してもらいつつあります。
私の貸す条件は、
1日1000円と思って貯めた100万円を貸すのだから、1日1000円づつ返してもらいます。
返しにきてもらうのを待っていれば、返済が滞りますから、こちらから
返してもらいにいきます。利息を取らない代わりに、絶対に返してもらいます。ちなみに、私に貸してくれと頼んだ人は、あまりいません。
私の方から、貸してあげると言いだします。
男女の友情はなりたたないそうです。彼の奥さんは、私に御苦労さまと
声をかけてくれます。この言葉にめげたり、腹をたてたりしていましたが、
やっと、まあいいかと流せるようになりました。
彼の奥さんは、私と全く正反対の女性です。
<私は行動は大胆だけど、言葉には繊細>
これは、彼に100万貸したことを相談したある男性の言葉です。
うちの松尾とくさんが、明治4年生まれの曾祖母さんに教わった言葉です。
<火の車 つくる大工は なかれども 己がつくりて 己がのりこむ>
おまえのこっちゃだそうです。
ほんそうや。
親友にしていただくのは難儀なこっちゃ。
100万円集金にいっていると、親友とびこえて戦友のように、なってきます。同業者ですので、苦労がわかることってあるんです。
おせちは正直いって、リスクが大きいです。なんで、つくるのかといわれれば、続けることと伝えることがしたいからです。
このブログを書き続けることと同じです。
私は、日本が大好きで、おせち料理をつくるのが大好きです。

三木先生は大好きなので、なにか、おせち料理を届けたくなりました。

 

花もち

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keian 2010-12-24 16:36
 岐阜と聞くと、なぜか、飛騨高山をイメージされる人が多いですね。
岐阜市に住んでいても、別の郷愁を抱きますので、<東京直行独立国>なのでしょうか?
雪が深いので、花がありません。
花は4月に梅も桃も桜も一度に咲くように、高山祭が盛り上がります。
正月には、花のかわりにもち花を咲かせます。
ここに、神様をお迎えして、万福を祈ります。
暮れの餅つきのときに、枝振りの良い枝に、紅白の餅をちぎっては、まきつけていきます。数珠玉のようです。
古くは繭玉のかたちにしたり、白一色だったりです。
枝に、金銀の小判や短冊、大黒様に大福帳の模型をつるすこともあるそうです。
かえでやならの切株の枝のこともありますが、やなぎが、ちょうど
稲穂のようにたれることから、縁起をかついでつかわれることがおおいようです。せいろから打ち上げられた蒸し米をとって、まずはお初穂として、
神様方へお供えすることからもきているのでしょう。
餅の旨みは、水質と炎室と越後古典の味をまもる<喜っ川>のご主人が
クックメール1992年に書いておられます。
<蒸す>は結ぶやおむすびとおなじく<群統>むすが語源です。
ばらばらの陰と陽をひとつに纏め新価値を創るとの意ですから、水と
火の神様への感謝です。
松尾家でも昭和45年まで、餅つきをしておりました。
長女の嫁ぎ先では、仲良し3軒寄り集まってつくそうです。
鳳建設さんの餅つきに寄らせていただきました。義兄と義弟も誘いました。
三木先生ご夫妻も誘いました。楽しいことは、みんなで誘いあいましょう。
お茶席も花もちつくりもあります。餅まきもなさります。消防署?出張?して震度7を経験させてくださいます。
火の神様は、静岡県周知群春野町、秋葉山本宮秋葉神社が、全国の秋葉様の総本山です。15日に火防の祈祷がおこなわれるので、皆様もご存じかな?
餅つきの間に火をくべられたドラム缶で暖をとらせていただきながら、
どうしても、シンガポールの孫に花もちを届けたくなりました。
飛行機に持ち込めるように、段ボール箱にぴったりの寸法の花もちをつくりました。背が低いけど、丸っこくて人懐っこい枝ぶり?でしょう。花もち2

ざぶとん

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keian 2010-12-22 19:57
一茂くんからの発信は
座布団についてです。
桂庵の座布団は、男物の結城紬の羽尺をそのままで、つくりました。
お茶席に招かれたことのある方はおわかりになるかもしれませんが、
2畳の茶室に亭主と正客が2人と設定すれば、座布団の寸法は、おのずから
この寸法になります。
どんな、大きな体の人でも、小さな体の人でも、正座、或いは胡坐でも、
必要にして充分な大きさで、つかうことができるのです。
嫁入りの荷物になろうかともいう結城紬で、桂庵の座布団をつくろうと
思い立ったときに、おたずねしたのは、美殿町のすずきやさんです。
入り口のところに、創作座布団が並んでおり、とても、可愛かったからです。だいたいにおいて、岐阜は田舎ですから、地縁血縁で商売がつながっているところが多いのです。飛び込みの営業もないことはないでしょうが。
おおよそは、御紹介、もしくは、何十年もまえの嫁入り荷物の御縁になります。代が変わらない限り、<私一代はココ>とつきあう信用がモノをいうのです。売る方もそうなら、買う方もそうです。
飛び込んで、相談をした私に、きっと吃驚されたことと思われます
<今も昔も結城紬は高価なのです。私は桂庵と心中してもいいくらいに思っていますから、全く惜しいと思いませんでしたから。>
話を聞いて、考えて下さいました。
私の独りよがり以上に、呉服屋さんをたずねてくださったりで、勉強をしてくださいました。紺地に赤い糸で、部屋のインテリアになりそうな、
素敵な座布団が12枚できました。

ですが、一般的ではないのかも?と心配になった私は、今度は、一茂くんの
発信にこたえるべく相談にいってきました。
買うわけでもないのに、考えてくださいました。感謝です。
緞子が65×69
八端が59×63
銘仙が55×59
㎝の単位でこれだけの寸法です。大きいほど、格も素材も上になりますが、どの座布団でも、必ず、<わ>になっているところを、自分の側にひいて座ります、差しだす時は逆になります。<わ>をひけば、どんな素材でも、すんなりとひくことができる用の美です。
用の美は小笠原流礼法にあたります。
室町時代に相手を大切に思う心を説く教えに弓馬礼の三法を加えて、
武士の素朴な礼の本義を説いております。
座布団も然りですが、
モノを持つ位置にも本義があります。
たとえば、一番大切なお客様とか、神棚への供物を持つには、目の高さに
当家の行事や大切なモノは肩の高さに
一般的なモノは乳の高さに
そして、いずれの場合にも下げるときには帯の位置に持ちます。
座布団に座った位置からみて、美しい用の美でしょう。

何のために書くのか

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keian 2010-12-19 19:49
なぜ
自分でも、よく、書き続けられるもんだと思うときもあります。

文芸評論家の山城むつみ氏<東海大教授>が中日新聞の夕刊12月13日付けに
☆トルストイが小説というものが書きたくて<戦争と平和>を
書いたのではない。どうしても書かなければならない何かが眼前に閃いていただけだ。それを書いて小説になるのか詩になるのか評論になるのか、そんなことは、きっと彼にもわからなかった。☆
と書いておられます。
そんなエライひとでも、そうなんや。
私は、このブログを書くことによって何をもとめているのでしょうか?
店の宣伝?ありえるわ。書くことが、店を続ける希望の☆です。
それよりも、誰も読んでくれないブログは書き続けれません。
たった、一人でも読んでくれるファンがいてくださったからです。
反応や発信があったからです。
それに、こたえたかっただけですが、おかげで時間の使い方が上手になりました。そして、自分が、とうふをとおして料理が好きなことと岐阜が好きなことがわかりました。今年中に500回になります。感謝。
新年からは、毎回ではありませんが、小説仕立てになるように、連続物を
したいと考えております。
800字で50回。原稿用紙で100枚というだいそれたのぞみをいだいております。
みき先生の御言葉ですが、小説も随筆も完全なる真実ではなくてもいい。
フイクションであるがゆえに救われることがあります。
桂庵という店を通して、いい話を書きたいと思っています。
ちなみに、虚構が許されないのは、紀行文だそうです。

ゆず

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keian 2010-12-18 15:24
殿方がお好きなようです。
数あるかんきつ類の中でも、ゆずだけは、白いワタにも薄皮にも、ビタミンcをたくさん含んでいます。
香りのいいのは黄色い表皮です。
ゆずの表皮をおろしたり、丸くけずって吸い口におとしたりと楽しめますが、
黄色みのうすい<レモンイエロー>小粒のつるんとしたゆずには苦みがあるのでご注意。
これは、漬物用としましょう。
黄色でもオレンジにちかい暖かみのある色で、ごつごつとした表皮のゆずの
話です。
店を持つ前ですが、名店の甘味の話を聞くと、なんとしてでも食べに行きたいと思っていました。当時の配偶者は寛大でしたので、願いがかなえられました。
本で読んで、人の話を聞いて、実際に食べて作っても、失敗は数知れず、
素材の違いに気がついたときは、もう、季節が終わっていたこと数知れず。
やっと、作れるようになったときは、3年越しの思いがかなった恋愛のようなものです。
数知れずの失敗から、二つ披露します。
こしあんをとろりとしあげたおしるこにゆずをおろしてかけてありました。
お餅は、入っていても重く感じられないほどです。
白玉でもいいでしょうが、小さな丸餅をほどよく焼いてありました。
食後の甘味にふさわしい量でした。かくし味という店です。

りんごのガムシロップあえという甘味があります。
サクサクのりんごに、ガムシロップといえども、氷砂糖でつくったようなさらりとした蜜が直前にかけられています。ゆずはみごとな千切りです。これが、口に残ってははいけないのです。これは、板さんの包丁の技ですから、
あきらめました。私が日本一好きなつきぢの店です。
岐阜は柿の産地ですので、出荷しなかった柿をよくいただきます。
かたい柿とやわらかい柿です。
これを、なんとかして美味しくとのぞんだ時につないでくれたのが、ゆずでした。
かたい柿は、皮をむいて6つ割にして、ゆずのすりおろしと日本酒をまぶして密封しておきます。やわらかい柿は、皮をむいてうらごし、半量の
砂糖とあわせておきます。柿の味をそこなわないように、氷砂糖の蜜がようです。これを、かけます。柿は柿にもどしてあげる、フランス料理のミジョテです。この、柿のペーストで柿羊羹をつくって、喜ばれたこともあります。
午後3時を過ぎると陽射しが翳って、ぐっと冷え込みます。
日本のゆずは柚子と書きますが、中国では橙子と書きます。
初期の風邪に効くと漢方処方されますが、
風呂に入れるという発想はありません。
ゆずの香りにつつまれて、体の外から、中から、ゆったりと1年をふりかえりましょう。

シンガポール特別版

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keian 2010-12-17 23:13
ばあちゃんがおせちの準備で忙しくて、ブログがたまりすぎてしまったとSkypeでヘルプを求めてきました。
しょうがないので、シンガポールからブログのお手伝いをすることにします。

毎週実家としているSkypeや、Twitter、Facebookで日本の友人たちの近況を見ていると、すっかり師走なんだなぁと感じますが、どうも今年は他人事。
シンガポールには日本人も多く住んでいるので、日本人向けフリーペーパーもいっぱいあって、見ると忘年会特集やクリスマス特集が満載です。おせち料理の広告も出ているし、師走感があるはずなのに、どうも実感が湧きません。

シンガポールの人口の7割を占めるのが華僑の人たちで、彼らは旧正月がメインなので、1月のお正月に対しては街の雰囲気も大して変わらないというのも一因かな。

でも、やっぱり主要因はこの気候!と思います。
今は雨季なので、日中も涼しくて、明け方は窓を開けていると小寒いと感じる日もあるくらいですが、ベースは夏。いつまで経ってもTシャツを着ていると、季節感がなくて、季節感がないためか、月日が過ぎているという感覚がないのです。生まれた時から常夏に住んでいる人にとっては普通なのでしょうが、四季のある国で育っていると、どうも変な感じです。
月日が過ぎているという感覚が無いというのは恐ろしいもので、ボケボケとしていると、せっかくシンガポールに住んでいるのに、何も身に付かないまま5年が過ぎてしまいそうで焦る今日この頃です。

とは言いつつ、季節行事もしたいので、椿と同じ月齢のベビーたちとクリスマス会をしました。先週、みんなで「ひよこクラブ」を見て作ったサンタ帽子とサンタスタイをつけて、ハイ!チーズ☆ (※他の子たちの許可を取ってないので、写真は椿だけですが。)
'2010/Dec/17

一応、日本同様、キリスト教徒じゃなくてもクリスマスを祝うようで、街にはクリスマスデコレーションがしてあって、うちのコンドミニアムにもクリスマスツリーが飾られてます。

年賀状

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keian 2010-12-15 19:43
2011年は兎年
うさぎのええところはなんでしょう?
なんで、プレイボーイ誌のキャラクターがうさぎなのかな?
バニーガールのコスプレがうさぎなのかな?
子孫繁栄の象徴?つまりは、やさしくて、あっちほうめんが好きということかな?
それよりも、月の御使いで、<ツキを呼ぶ>縁起の良い動物です。
あげまんもあげちんもここにありとお客様からメールがありました。
タイトルとつぶやきだけだとお叱りもありますが、こういった励ましもあります。感謝。それよりも、うさぎは早耳の福徳があります。
桂庵情報を早耳でお知らせします。
イベントは大人1000円子供500円の会費で6500円の料理と1500円の呑み放題をおつけするつもりです。松尾太郎くんに元気でいてほしいからです。
どうぞ、案内状がお手元に参りましたら、よろしくお願い申し上げます。
岐阜都ホテル、担当は高田さんがなってくださいました。
フィレンツエの青井さんも応援団になってくださいました。お正月は
ホテルも、一段と華やかです。下見のつもりでたずねてみてください。年賀状

生け花

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keian 2010-12-13 18:59
おんなもすなることあれど、
と、いうわけで、お花の御稽古について書きます。
私は、中学校3年生のときに、華道クラブという課内クラブ活動で
1週間に1度、池の坊という流派を学びました。
真副体に前あしらい後ろあしらい、ポイントにボリュウームという配置でまなびました。先生は、着物をきた女性で美しいかたでした。
<すなお>という男のかたのような名前でした。
お勤めをしていた娘時代は、川島ゆかりちゃんと男の先生に松月堂古流
というものを学びました。お勤めがハードだったからでしょうか?
1週間に1度の御稽古をよくさぼりました。
お花だけ、もらって帰り、勝手に生けて、善良な松尾とくさんに、お花代だけといっては、売りつけていました。お給料をいただいていても、
娘時代は花盛り。靴も服も、いっぱい欲しいのです。
配偶者が、花というものを学びたいといいだしたので、華道正統則天門という流派の家元に直訴をいたしました。
男が学ぶ華とは、なんぞや?としたら、利休居士の言葉にいきついたからであります。
<花は野にあるように>
自然の姿をそのままに、主人自らの手で楚々と生けられた花は、釜が
奏でる松風の音とともに、人の心を最高にもっていくことでしょう。
そう、思ったからですが、家元がこの人ならと紹介してくださったかたは、
独身の女性でした。
ただし、松尾さいさんと同じ昭和7年生まれでした。水曜日の彼女と
いって楽しんで通学していました。
私は、切り落とされて帰ってくる<はした>の花が愛おしく、また、それゆえに、自由に生けられるのが楽しくて、花器にはとらわれずに、コーヒーカップや、竹の匙などまで、水がためられればOKと楽しんでいました。
また、和花と洋花も勝手次第にとりあわせていました。
婦人画報で拝見した、東京の南青山の風庵は、川瀬敏郎氏に師事したあとに
独立された、鈴木ひろこさんが店長をつとめられておられます。上京のおりには、ぜひとものぞきたいのですが、かなえられません。
川瀬敏郎氏の御実家は、池の坊御用達の花市商店です。
京都六角堂に店を構えて120年くらいの老舗です。独自に畑をもっていますから、季節はずれで、市場に出回っていない花でも手に入れることができます。ここは、何回か足をはこびました。決して、高いという印象がないのが
素晴らしいです。接客よりも、価格よりも、飛び越えた満足があるからでしょう。
池の坊の名のいわれからして、生け花は献花です。
古来の神の依代として、また、仏前には供花という習慣にしろ、心ならずとしてはありえないでしょう。
室町時代に流派は確立されます。精神性をはなれ、装飾性を尊ぶのは近代にはいってからです。松尾家の御先祖さん、私の曾祖父さんが、花をたてた
花器がでてきました。この花器に花をたててくれるのは、うちのスチュワードです。早くに両親と死別した彼は、真に繊細な立て方をいたします。
彼の立て方には、
combinastion based on time and season
一花三季という言葉を思います。
咲きはじめたばかりの花に
今が盛りの花
それに終わりに近い花
人生そのものですが、どの花も美しい。美しくない花はないのです。
ただ、美しさに気がつくのには3つの時期があるのでしょう。
花は女。私は美しいでしょうか?誰や、ここで笑うやっちゃ。
 
〒500-8034 岐阜県岐阜市本町 5-23
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