ろかぎ

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2011-2-19 9:50
一茂くんからの発信です。
大正から、数えて、今年で、100年になるそうですが、
<ちょっと昔の道具の道具たち>という展覧会も、それにちなんで、岐阜市の歴史博物館で開催されています。
使ったことはないけれど、見たことはないけれど、言われてみればわかる道具のことのようです。
囲炉裏というのは、部屋の床の一部分を切り開けてつくった火焚き場です。
居るという字を本来はあてました。家の中心をあらわしています。
また、この座る場所も決まっていました。外からの人を歓待するのも、
この場所です。集うという意味合いも多いのです。

現代の生活では、お茶席には必ず欠かせないモノであります。
外国の方に紹介するには、
ro
sanken hearth
From Nobember through April ,we use ro.
A ro warms the room well.
It is said that the ro was originally inspired by the large hearths in farm houses.
となりますが、茶席との決定的な違いは、自在鉤をつるして、煮炊きをしないところにあります。
この、囲炉裏に鍋をつるすための道具が自在鉤です。
火の強弱に合わせて、鍋を上下できるように、横木をつけて、縄や鎖で
留めるわけです。横木といっても、鉄製もあります。
鯛や鯉などの魚の形をしたものは、防火の意味合いがあり、魚の頭を、必ず
家の奥に向けました。自在鉤を天井に近い梁からさげるための支柱には、竹がつかわれています。竹は、暑くても寒くても、のびちぢみしないので
安定がいいのです。
また、その名残でしょうか?
自在鉤を必要としない茶席の花入れなどには、<煤竹>が珍重されるのです。囲炉裏の煙にいぶされた綱とか竹は風情はもちろんのこと、丈夫である
ようです。もちろん、虫も喰いませんから、熱くて重いものをつるしても
安心なのです。
自在鉤のしくみは、横木は斜めで止めることにあります。横木を水平にしたときに、長さが調節できます。

桂庵の入り口に、お客様をお迎えするために、一輪の花を飾ります。
花入れの作は、故笠原正隆氏です。
この方の御実家は、酒屋さんで、スーパーマーケットの先駆者です。
私が、赤ん坊の頃、松尾家のとうふを買っていただいておりました。
飛騨の合掌造りの家を訪ねては、<煤竹>で茶杓を作られることで、著明な方でした。

また、今回の<煤竹>については、岐阜市立図書館の司書の方に、お世話になりました。私は自分の名は覚えてもらうくせに、お名前を覚えるのが下手です。ごめんなさい。御親切は忘れません。この場を借りてお礼をもうしあげます。
 
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