はかり

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2011-3-4 19:12
一茂くんからの発信です。
秤と書きますが、これは、アナログ的な計量器のことです。
天秤秤、ばね秤をさします。
秤の博物館というものもであって、ここの館長は、秤屋健蔵を襲名されております。岐阜城で展覧会をなさったことから、松尾太郎くんと面識があって、子供が小学校のときに、訪れたことがあります。
館長は、名古屋の広告代理店にお勤めで、奥様は、三越にお勤めでしたが、
子供がなくても、すれちがいでも、仲良い夫婦の見本のような方でした。
画家の杉本健吉氏が襲名披露の絵を贈っておられます。
秤がご縁でひろがっていくおつきあいなら、私もとうふがご縁でひろがっていくようになりたいですね。
松尾家には、明治4年生まれの松尾とうさんの所持品の銀秤ものこっていました。これなどは、デジタルの2キロはかり<スケール>では量れない
コンマ2以下をはかります。
また、私は、当時の労働省から、技能検定製パン1級をいただきましたが、
実技試験は、<とうほくのはかり>とよばれていた、天秤秤を使って計量しました。いつでも、これを使ってデモンストレーション料理をいたしますので、興味のお有りのお方は、御予約の際におっしゃってください。

さて、計量して作る料理はまずいと頭からきめてしまうことはありませんか?
料理は、ヤル気と勇気で作るモノ。そのとおりです。
しかしながら、安定した味に仕上げるのも、腕のうちです。
懇意にしている料理人によると、秤もレシピももっていないとのこと。
自分の舌とお客様の反応が、秤とレシピだそうですが、、、?それでも、割合というのは、大量仕込みになるほど必要のようで、黒豆の袋、1キロに
砂糖が1キロというように、また、市場の伝票には、キロ単位の値段と
モノの目方が、コンマ2以下まで書かれていますす。

個体のモノは秤で、液体は、カップとスプーンではかります。
 砂糖、塩、味噌のうちに、塩の分量は決定的な要素です。今は、健康を重視しますから、カロリーと塩分はものすごくひかえめです。
美味しいかどうかは個人の嗜好ですが、かって、スタジェとして1年間おせわになったフランス料理の店に、お客様と同伴で行ってきましたが、ものたりないのなんのって。オードブルもスープもメインの煮込みも全てにおいて、<毎日食べられる味>でした。
脂肪分の摂取が、農村では、まだ、不充分だった昭和の初めの頃、<これでは、栄養失調になってしまう>と、近藤とし子さんが、<フライパン運動>をたちあげましたが、いまじゃ、ひかえめにするために、電子レンジとフッ素樹脂加工のフライパンで、師が、農村に指導にとびまわっています。師は、電子レンジの魔術師とあって、レシピの作成には厳格でした。特に、塩の味と量には、他の人にはない素晴らしいモノがあります。
塩小さじ1は、精製塩なら5gですが、自然塩なら4グラムです。また、女子栄養大が販売しているミニスプーンなら1gです。隠し味や、下味には、指3本分とか、ひとつまみなどとレシピに書かれていますので、迷ったら覚えておくといいでしょうね。
エスニック料理として、ナンプラーやニョクマムを、東南アジアのおみやげにいただきますが、あちらの塩は、辛いのですが、旨いです。だから、こういったモノも旨いです。師の御主人は四国の屋島の塩田の御子息でしたからかもしれませんが、師に出会ったころから、私も塩の影響を受けています。シンガポールの娘のところからのお土産は、塩と決めていますが、もう、売り場では有名?らしく、20といっても30といっても、相手は!しません。興味のある方はおっしゃてくださいね。差しあげます。

  はかりにちなんだ、面白い言葉を披露します。
<女のものさしは変わらないけど、男の目盛りは変わっていく>
 料理は愛情。レシピの数字も一度は変えてみてください。そして、またもどせばいいのです。
ただ、生理的食塩水からすれば、0.8から1.5%の塩分が美味しいとされています。塩が少ない料理のことを、味ないというのは、ここからきています。
もっと、簡単にいえば、1%の塩分の味付けにすれば、なんとか80点というわけです。100gの材料や水分にたいして、1gの塩分ですから、塩、精製塩で小さじ6分の1自然塩で小さじ5分の1、しょうゆ小さじ1味噌は12%塩分なら、大さじ2分の1、だしの素は小さじ1、ウスターソースは大さじ2分の1、マヨネーズは大さじ4、トマトケチャップは大さじ2分の1です。目方はそれぞれ違いますので、御注意を。
 
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