夏みかん

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
keian 2011-5-20 18:21
 よっちゃんより・・・・夏みかんは晩秋に実をつけると、初めて知りました。
という発信です。

【夏みかん】みかん科の果実で、別名ナツダイダイ、ナツカン、宝永年間(1704~1711年)山口県長門市仙崎海岸に漂着した果実の種を、お長という女性が拾ったのが始まりといわれています。
始めは子供たちの玩具代わりでしたが、ふとしたことから、人々はそのおいしさをしります。
海岸に流れ着いた一個の夏みかんが、明治維新後、萩の元侍たちの生活を支え、城下町を蘇らせることになったのです。 

花は初夏に咲き、白い可憐な花です。そして、晩秋に青い実を付けます。ある時、萩の武家屋敷で樹上に実をのこしたまま年を越したことがありました。
 やがて初夏の花の咲く頃に、子供が気がついて、木に登り、その黄金色に輝く実を取って食べてみたところ、あのきつい酸味が抜け、風味豊かで爽やかな果物に変わっていたのです。
 この時から、この木の実は【夏みかん】と呼ばれるようになったと言われています。
こんな可憐な花が咲くころに、萩を旅したことがあります。
1985年に、師の村上祥子に出会いました。
萩では、夏みかんは商品化されずに、東京にいる明治時代の偉い人の子孫に送られているとバスガイド嬢の案内をきき、お金では買えないものに
ロマンをいだきました。そのときに、ご縁のあった三輪靖子さんから、
ずっと、毎年送られてきます。翌日に、北九州に渡り、師のところで、
、ご主人ともども、歓待してくださいました。
当時の御主人は、新日鉄のステキな地位にある方でした。
お土産にいただいたマーマレードの美味しさは、とにかく、ネスカフェの250gの瓶1本分という気前良さでした。
お金で買えないものに憧れて、10年作り続けて、1995年に師のクラスに通い出した時に、質問。
<答えは、萩の夏みかんはちょっと違うけどね>が答えでした。
どこが違うのでしようか?ということが言えなかったことだけ覚えています。今年も送られてきましたが、今年は作る意欲が、どうしてもありませんでした。
思いあまって、末時千賀子さんにSOS。
彼女が、北九州クラス開設のきっかけの人です。
彼女の答えを書きます。
毎日10個分ぐらいなら、皮をむけるでしょう。
実と皮と分けて冷凍。実は薄皮をとって、30~50%の砂糖をかけて、ものたりないひとには、メイプルシロップかはちみつを添えてごちそうすること。皮は、ピールを作れば、いつか、ケーキに入れられるでしょう。
萩の夏みかんなら、10日ぐらいなら、そのへんに置いておけばいいでしょう。
商品化されたフルーツは、最高に美味しい状態で冷蔵貯蔵庫から届く時代です。景気よく、その日に配るに限ります。
お金で買えないものは、一日悩んで、翌日配ることにしました。
悩んでいる一日で、砂糖と時間の工面がつけばいいのです。
今年は、クレームドカシスでマリネ。ゼリー寄せ。あとは、お金で買えないものを喜んでくれそうな人にもらっていただきました。
お金で買えないものは古いおつき合い。
三輪靖子さんは高齢です。
来年は、食べられないかもしれません。どうか、この味を覚えていてくださいね。

夏みかん
 
〒500-8034 岐阜県岐阜市本町 5-23
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