おから料理

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ブログ
執筆 : 
keian 2011-6-16 16:37
何で、おからというのですか?という質問が届きました。
今は言葉を選ぶ時代なので、おからという言葉を避けて「卯の花」
「雪花菜」などと言いますが、やっぱり「おから」。大豆から豆乳を絞ったあとの絞りカス。空(から)に通じるので、避けているだけです。空っぽの財布は悔しいけれど、空っぽの財布でもなんとか美味しいものをと考えたのでしょう。空っぽの財布にお金が入ってくるように「おから炒り(入り)」と言います。
ただ、毎日のようにおからを食べさせられるのは嫌でしょう。また、おからは少しでも美味しく作ろうと思えば美味しいものを足さなくてはなりません。ダシにしろ具にしろ、凝ればキリがないのです。決して冷蔵庫のお掃除料理ではありません。大豆をもどして煮ると2.5倍に増えますが、おからも2.5倍に増えます。だから、おからは好きなんだけど、増えすぎるから嫌という人もいます。いっそ3軒分ぐらいでおすそわけできたら、一番美味しいかもしれませんね。
また、昔、よく食べたと回想する人は、今は成功というか自分に満足している人、自分をほめてあげたい人です。貧乏時代にさんざん食べたから嫌という人は、子孫への憂いをもっている人です。
私はとうふ屋桂庵ですから、おからの料理と大豆の料理だけは週2回、プライベートでも、作り続け、食べ続けています。おすそわけを喜んでくれる人がいてくれるからです。
健康を言うことでおからの料理を売るのが,
昨今ですが、それよりも,
この世で、<一番まずいものがおからで、一番うまいものがおから>、と言いきってみませんか。私と友達づきあいを15年近く続けてくれている田村隆氏は、話してくれてます。
彼は、つきぢ田村の3代目です。うまいもまずいも作り手次第。おからを空っぽと嘆くよりも、どんどん入ってくる、また,
どんどん差しあげる、そんな人生観でいたいですね。
PS
おからばかりと嘆く禅寺の小僧さんに、
<つりしのぶ>と<ややとと>よりもええと諭す話があります。
空っぽの財布でも体裁をととのえなくてはならなかったお公家さんの生活を
言ってます。<大根の葉>と<煮干し>のことですが、これとても、
作り手次第です。おから
 
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