えか

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keian 2010-4-7 18:51
岐阜弁で末尾につける、念押しの言葉。
よろしいでしょうか
という念押しの意味ですが、岐阜では、親しくなるほど、
えか えかと重ねて、出てくる言葉であります。
然しながら、他県人からは、非常に強いおしつけがましい、命令調に聞こえるとのこと。
思わず、はいと返事をさせられて、後から恨みに思われる言葉です。

大阪出身のこうちゃんに、指摘されて、この言葉だけはなんとかしようと、矯正中です。
えかに代わる、私らしい良い言葉があったら、お教えください。

と、いうものの、こうちゃんも、笑っていましたので、どうなのかな?

<えか>に<っ>がついて、<えかっ>になった日には、これは、言っている本人が、自分自身に言い聞かせている部分もあるくらいです。
<明日、遊ぼうね。何時に何処で,、、えかっ>ときたら、まちがいないでしょう。
岐阜の女性はやさしいいのです。
貴方の喜ぶ顔がみたくて、美味しい弁当を用意するでしょう。
温かいおしぼりを用意するでしょう。
前日に、着ていく服選びに大いに悩み、あわてて、買いにいくかもしれません。
照り焼き用の魚とデザイナーズブランドの服を同時に買える庶民性が、岐阜の高島屋には
あります。そんな可愛い彼女が、<えかっ>の言葉ひとつで、ドタキャンになることは、
そんな話です。
<えかっ>を全国化することは、できないのでしょうか?
娘たちの家庭教師は、大阪出身の大宗先生でした。
松尾とくさん、松尾さいさん、私と三人で庭先で普通の会話をしていましたが、
<ケンカがはじまったのか>と引いておられました。
美味しいごはんをサービスしても、婿さん候補にならなかったのは、ここに原因あり?
私の娘時代は、同郷のすみれちゃんと普通の会話をしているのに、京都の田舎存在のいづみちゃんは、<こわい>と吃驚していたと思います。
彼女は、柔らかい話方をする素敵な女性です。
シリアスな話でも、リアルな話でも、聞き流せます。

えかっ
というかわりに、
よろしい?とハンカチをくわえましょうか?

ひまんぜい

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keian 2010-4-5 19:51
わかいですね。おわかいですね。といわれると、これは恋の季節の真っ最中であります。
ただ、この恋が続くのは、3年だそうです。
読売新聞4月4日付けによりますと、恋愛学という学問が、早稲田大学で確立されております。
人生の最高の能力を問われる分野は、食料獲得と異性獲得だそうです。そういえば、話題になった映画<キャタピラ>も手足を失い、耳と口の能力を失った夫と暮らす妻との接点は、この二つだったと思います。といっても、こわくて、まだこの映画をよくみていませんので、ごめんなさい。
いつまでも、若くてと望むには、体と金の管理能力を問われます。
アメリカでは、肥満税を課せられることになりました。<
<

私は、この身長で高校生のときに70キロありました。
短大に入って、一人暮らしをチャンスにダイエット。3か月で20キロ落としました。
動機は単純。このままでは、彼氏もできへん。
その後、二人を出産。55キロを超えたところに数字はありますが、増えなければいいというダイエットで、恋する心を保っています。

若い人の話をうかがっていると、料理、とくにお菓子を作るときは、カロリーと砂糖を数字でチェックしてチョイスしています。頭で食べる時代になったのだと思いますが、これを、行き過ぎると、食べる楽しみがなくなります。
メタボも、それ以前の30点法も、厚生省の打ち出す方針は、ころころ変わります。
なにか、よい目安はないかと、法華寺の花見プロジェクトを組んでいるうちに、
Honda常務と形にしたのが、とうふ屋桂庵ブランドの茶碗と湯のみです。
法華寺を参るたびに、いいことが花咲きました。法華寺の桜には、遠慮して、岐阜県花の蓮華の図柄です。茶碗にはご飯80と160キロカロリー、湯のみには、水50CCの目安に
青呉須でラインがひいてあります。絵付けも、ロゴも、窯元の肝入りです。
各500円のセットを先着10名様にプレゼントします。よろしくお願いします。

じゃむぽっと

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keian 2010-4-4 12:24
一茂くんからの発信は、ジャムポットです。
ジャムを使った料理はないですか?

そもそも、ジャムの起源は、1万年以上前の旧石器時代、フルーツとはちみつを煮詰めたものです。何十とあるスパイスを加えたものは、漢方薬みたいなものだったのかな?
フランスのピレネー地方には、魔法のジャム伝説が語り継がれているそうです。
ブルーッシュという魔女は、とても美味しいんぼで、朝食は、団栗の粉のパンとプラムと野ばらのジャム。ジャムを煮るときに、幸せの呪文をとなえてあるからでしょうか?
このジャムを食べると、幸運が訪れたといいます。

日本には、甘味噌とあんこがあったからでしょうか?
一般的なフルーツのジャムは、文明開化の明治時代からです。文豪森鴎外は、ドイツの衛生学に凝り固まっていて、生の果物は一切食べずに、ジャムかコンポートだったと、娘の茉莉さんが、暮らしの手帳の社長と話しておられます。この方の<すてきなあなたに>というページにも、美味しいジャムの話がいっぱいで、高校生だった私は、夢中になって読んでいました。
ジャムを入れる器をジャムポットというそうですが、小ぶりの蓋ものなら、何でも、さまになります。私は、萩焼に絵付けをなさったことで、ファンになったベアティルピアソン氏の煎茶茶碗を、26年くらい、ジャムディッシュといって使っていました。彼はデンマークの方で、ロイヤルコペンハーゲンの研修生として、日本にみえました。日本人のきさくな奥様が、販売担当でしたが、お元気でしょうか?

ジャムとのコラボなら、明確な数字をあげておきます。好みで、また、ジャムの糖度と
酸度によって調整してください。
ジャム大さじ1にしょうゆなら、大さじ2分の1.味噌なら、大さじ1.
焼き肉のたれもいけます。
鯖の味噌煮もいけます。そういえば、あの<分とくやま>の野崎氏も鯖の味噌煮のレシピでは、最後に酢をいれてバランスをとっておられました。料理に国境はない?

たるたるそーす

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keian 2010-4-3 19:05
創業15年くらいの料理屋さんと、ちょっとしたリンクをつないでおりますが、
毎日、同じお客さんへの出前は、そりゃえれえ。と感嘆されております。
彼は、開業したころ、花板時代のお客様のお母様へ、毎日、刺身を1人前出前をしたことがあるからです。毎日は、値段が決まっているだけに、賄いでないので、結局、赤字になったそうです。違う魚をおろす度に、1人前をとったあとを、どうやって売るかというところが、ネックになるのでしょう。自分の腕に自信のあるひとほど、高級な魚をつかいますから、、、
私は、素人の強みでこわいもの知らずです。ご先祖さんのおかげで、本町5丁目に住むことができ、店を持つことができました。儲かれば嬉しいことこの上ないのですが、それよりも、続いていければいいと思っています。
とうふや、大豆製品とのコラボで、発見があれば、超ラッキー。
先日のお買いものサービスのブログから、料理屋であることを忘れてはいけない、貴女の腕を大切にしなさいと、真心をこめたメールをいただきました。ありがとうございます。

毎日、ひとつ、リクエストを受けております。予算に限りがあるので、あちらの方が遠慮されますので、こちらから提案をします。
海老フライとなりました。
ウスターソースをかけたら定食屋、タルタルソースをかけたら洋食屋。

タルタルソースを、キューピーさんで買うと高いです。海老に原価をかけたいので、
一人分のレシピで作りました。
もとは、海軍の飯はうまいと、義父から聞いていたことからの発想です。
玉ねぎを、小指分くらいの量を丁寧に刻みます。ピクルスの代わりに、ラッキョウと赤色の漬物なら、ミョウガの甘酢でも、福神漬けでも、梅干しでもいいので、同じくらいの量を刻みます。ゆで卵を4分の1個分加えます。マヨネーズを好みの量加えます。泡だて器で混ぜていけば全部つながっていきます。ここがコツ。
宮崎名物のチキン南蛮もOKです。おためしあれ。

80点

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keian 2010-4-2 21:10
花見弁当
有難いことに、うちの松尾とくさん情報によりますと、
お弁当を残された方は一人もいなかったそうです。
出し巻き卵の評判も良く、煮物の味も評判よかったです。
こういった、地味なおかずに心をこめた甲斐がありました。料理の写真をこのブログに掲載するパソコン能力がないことが悔やまれてなりません。
携帯写真をプリントアウトすることはなんとかできますので、興味のある方は、お問い合わせを待っています。

松尾とくさんの点数は80点のこと。合格したわけです。
彼女におねだりをしたら、高島屋の物産展で<木村屋総本店のあんぱん>を合格祝いと買ってきてくれました。ええひとや。足りない20点は、儲けを出さなかったことと、向上を求める心だそうです。

法華寺のお花見弁当は、今回限りということでお引き受けしました。ひとつは、松尾家の御先祖さんへの供養。そして、他の料理屋に対する意地。桂庵へのお客様動員です。
こうちゃんとかかわっていくうちに、あとのふたつが消えました。商売としては、20点減点です。
おしぼりタオルを100本寄付してくれたこうちゃん。ありがとう。
こうちゃんは天涯孤独です。また、献体と登録しています。
長女が、新婚旅行の飛行機の中で、<眉山>という小説を読み、この母を重ね合わせてくれました。私は、嬉しくて徳島まで行ったくらいです。主人公の時代と献体の意味合いも
これだけ、不景気が続くと変わってきます。また、跡取りがなく、寺や墓の守をする人がない時代です。
こうちゃんを、住職夫人に紹介したり、松尾家の墓に案内しているうちに、伊賀上野のお盆の供養を思い出しました。
我が家の仏様ばかりでなく、無縁仏を庭に青竹の花活けを立て、榊に似たびしゃの葉と小菊などを活けるのだそうです。
こうちゃんの戒名を二人で考えました。
<ようぜんいんいちのこうしんし>としましょうか?お精霊さんのときには、松尾家の御先祖さんと、帰ってきてくれるでしょうか?

ぼーる

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keian 2010-3-31 19:29
大きいのやら、小さいのやら☆
今日は法華寺のお花見です。
お天気が心配ですが、雨天決行で、本堂でなさるそうです。
お弁当の注文を85個いただきました。
一年ががりでとりくみました。
大きなボールに小さなボール、総動員で、毎日ひとつの試作を一人で続けていました。
ボールには、フタがないので、一日置いて、次の日には、自分の胃袋に納めなくてはなりませんでした。一緒に食べてくださる人がいてくれたからこそです。
今年のお花見は
松尾さいさんは欠席です。
松尾とくさんは心配なので、他人のフリしてみとらんと申します。
私も緊張しています。
麻雀をなさる方のお話では、自分の手との見合いで、誰かの手を上がりにしてしまうかもしれない牌を、えい、ままよと切らなければならないときがあるそうです。緊張に耐えられずに、俳優の谷啓さんは、牌を裏返しに、場に出しておいて退室し、別の部屋から、電話して結果を確かめたそうですが、がちょーんも効かなかったのかな?
私の顔をみて、彼に似ていると言った人もいるので覚えています。
ドキドキしてみていて、よくわかるのが、テレビのお料理番組で使う耐熱ガラスのボールです。
人間が食べ物を美味しいと判断する時、五感の中で、味覚が受ける影響は20%足らず。
驚くことに、視覚からの影響は70から80%と、ブログのファンの方から、メールをいただきましたが、なるほど、なるほど。
ちなみに、耐熱ガラスのボールは大中小3個組を5000円で、28年前に購入しました。ステンレスの5個組が特売場で1000円で買えた時代でした。割れたり,差し上げたりで、残っていません。当時の物は、岩城ガラスで、パイレックスと申しました。50年前はパイロセラムといった耐熱ガラスの鍋と同じで、結婚祝いに差し上げるような高価なものだったんです。糸底が電子レンジに不便と、また、電子レンジでの効率を考えて、八面体のモノもでています。オレンジの可愛いフタ付きは師の村上祥子考案です。

こんにゃく

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keian 2010-3-30 19:48
こんにゃく問答あれこれё
岐阜蒟蒻様は、私の恩人です。
ずっと、昔から、松尾家とは縁がございましたが、、
私個人が、ところてんを桂庵のアイテムとして売りたいと思ったときに、とても、ちからになってくださいました。
とうふもところてんも、水が命です。
ともに、長良川の伏流水のおかげで、商いをさせていただいております。
よく、水が合う、合わないということをいいますが、これは、生きる価値観、商売の感覚をいうと思います。

岐阜蒟蒻さんは、売って歩こうと決意した日から、私の応援団になってくださいました。
ところてんが空前のブームになる前の年でしたが、、おかげさまで買ってくださるお客様がいっぱいいてくださいました。最高で、一日に140杯でした。
あちらから、値を下げてくださいました。聞いた瞬間に神様かと思うくらいうれしかったです。営業の方が、<結果をだせ>と叱咤激励されておられますが、
上に立つ人は、下の者の成長をよくみていてくださるのでしょうか?
単純な私は、この5円のおかげで、絶対に休まんと決めました。
成長の芽を認めたときに、水をたっぷりと与えられるような人間になりたいと、今、改めて思います。水を一杯頂くたびに感謝です。
その岐阜蒟蒻様が、試作品を下さいました。
生芋蒟蒻のアイテムは永く、広島の水の合うメーカーとリンクをつないでおられましたが、
そちらの廃業にあたり、開発されたのです。
以前に、平板蒟蒻はいただいておりましたが、それにもまけない、弾力の糸蒟蒻です。
心して料理しなくては、、、桂庵も只今レシピ開発中です。
油揚げを開いて、福袋として、鶏肉,ねぎ、蒲鉾、椎茸、糸蒟蒻に卵を入れて、甘辛く炊くのは、うちの
松尾とくさんの十八番です。彼女は、気前がよいので、とっても大きくて、それ一つでおなかいっぱいになります。わたしは、コースで、食べていただくので、小さくして、
牛挽き肉と糸蒟蒻だけで、しこっと仕上げましたが、おかげさまで評判いいですよ。

三つの「はらず」

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keian 2010-3-29 20:59
最初に思うのは「欲ばらず」かな?
若い人が、東京へ行ってきたとお土産を送ってきてくれました。
引っ越し祝いを兼ねて、家族で、一人暮らしの妹さんを訪ねたそうです。
せっかくだからと、住んでいるところの一番近くの和菓子屋さんで、買ってきてと頼みました。有名店のお取り寄せはいくらでもできますが、その有名店の下請けをしているのは、たいていは、住宅地の中の目立たない店です。どこへでも、飛び込んでは、話をしてくる
私の経験では、ここにこそ、当たりがあります。
美味しさもさることながら、お店の案内などに、素晴らしい教えがあって、感動します。
純情な若い人には、お店の探訪記ならぬ、レポートを頼むこともあります。
桂庵は、どうも迫力があって、若い人もことわりにくいのかな?
ごめんね。また、この埋め合わせは、来ていただいた時の美味しいものでするからね。

梅花亭の梅最中をいただきました。
6代目の創作で
<梅もなかここにありけり春火桶>と詠まれております。
お店の看板商品の亜墨利加饅頭と仏蘭西饅頭は知っていましたが、これは初めてです。
ここのお店は、岐阜の出身の高井さんが、徳川家康公について、江戸に入府されております。生来の甘いもの大好きに新しもの大好きで、いくつかの<これは初めて>をつくっておられます。
桂庵も、<これは初めて>を自分の口からでなく、人様の口から言っていただけれるようにならなくてはなりませんね。よく、こうちゃんに、<言うたらアカン。言うたら値打ちがなくなる>と言われておりますが、、、今日は、美味しいお菓子で殊勝な気持ちになりました。
<お客様に快いゆとりを味わって頂くことを第一と心がけ、庶民性の中に上品さと、そして、見栄をはらず、意地をはらず、欲をはらずを守ること>

<ほん、そうや>
私は、とうふ屋の娘や。気取ってみてもしかたがない。
だけど、親しみはあっても、友達になってはアカン。
欲をはらずに、初めてのひとつは、
岐阜弁の<えかっ>の矯正をしましょうか?

まえかけ

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keian 2010-3-28 17:52
「まえかけ」もいろいろ
今日の一茂くんからの発信は、前掛けです。
ほんと、土岐の会社の常務なのに、かれのフットワークの軽いこと、軽いこと。
どんなことでも、相談できて、どんなところにでも、出向いていくところが、彼のいいところです。営業は、こうでなくてはいけません。内の中で威張っていては、人は寄ってきませんね。ひとまわり違う彼ですが、これだけ、学ぶことがあると、年下でも、魅力を感じてしまいますね。桂庵はキケン?縁に感謝。

昔ですが。ダ・カーポが< 結婚するって本当ですか?貴方に寄り添うその人は。白いエプロン似合うでしょうか?、もうすぐ貴方は遠い人>と歌っていましたが、白いエプロンでも、レースとフリルはおもてなしの着物です。
私も、お客様のときは、白いレースのついた割烹着を着ます。
厚手の白いエプロンには、飾りは付いていません。働く着物です。耐熱性があって、少しばかり、水に濡れてもへっちゃらのかわりに、汚れたら、熱湯で煮洗いしたり、漂白をかけます。新米のコックさんが、つい、手を拭くと、<コック服は、前掛けでないと、親方にどやされた>と、日本橋のたいめんけんの先代は、書いておられました。
また、奥様が着る服がないとおっしゃると<たいめんけんの看板を背負っておればいい>と返しておられました。
働く着物には、その仕事に対する誇りがあります。
私は、汚れていない 破けていない 借り着でないことが、誇りだと思っていますが、どうでしょうか?とうふ屋の長靴とゴムの前掛けが仕事着です。
<お前は、消防にはいるとよかった>と、松尾とくさんにいわれていましたが、寒中でも、威勢よく、水をかぶってでも、後片付けをするのが好きでした。

一茂くんが、探しているのは魚屋の前掛けです。胸当てがついて、紐で締めるのでなく、かっちりと、金属のバネで締めます。きっと、洗い場に威勢のいい人がいるのでしょう。
ハレの舞台のお店を支える裏方さんの仕事ぶりがみえるようです。

くぎに

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keian 2010-3-27 19:53
くぎ煮というのは、新鮮な小魚を煮ると、折れくぎのように、曲がるところから、
また、<く>の字にまがるところからきています。
神戸の自宅にもどられました藤原さんは、やながせの店のときにご贔屓にしてくださいました。たいへんな愛妻家でしたが、当時は単身赴任で岐阜においでになっていました。

春の訪れを告げるいかなご漁が解禁になり、あちこちの家から、いかなごを炊くにおいがしてきます、とお便りとともに、くぎ煮を送ってくださいましたことを思い出しています。
私は、手作りを差し上げるのも大好きですが、お国自慢とともに、いただくのも大好きです。それぞれの炊き方にこだわりがあって、
なんと、世の中には、料理の上手な奥様が、たくさんおいでになるのでしょう?

いかなごは関西の呼び名です。神戸の生協の呼び名では、生新子となっています。
小女子とは、別物と覚えていましたが、同じと教えてくださった方もみえます。
九州では、かなぎと呼び名のあるちりめんと同じかも知れません。

生の小魚を炊くのが特徴ですが、岐阜でいえば、<ごうしゅうあゆ>と呼び名のある、鮎の稚魚を炊くのと同じかな?
小指の長さを目安に、骨まではっきりと透けるくらいのものが新鮮かな?
基本は砂糖と醤油を煮たてたところに、いれて炊き上げます。
煮崩れないこつは、煮たった分だけの量の稚魚を少しづついれていくことです。
たくさんの量を、大きな鍋で煮るのに、水炊きを最初にしません。
煮汁に粘りと艶がでてきたら、絶対に鍋のそばを離れてはいけません。
やたらに、箸をいれることはしないでも、際際に鍋を返していけば、焦げません。
阪神大震災は1955年1月17日でした。
その2ヶ月後に、私は九州の村上祥子氏の元に行きました。3月のいかなごを炊くにおいと炊き出しのおにぎりに添えられた味。

新鮮な小魚を、あえて真っ直ぐに炊くことも有り、さる料亭で食べましたが、どうも、塩をしてから炊くみたいですね。
 
〒500-8034 岐阜県岐阜市本町 5-23
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