切子

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keian 2010-3-14 23:46
切子についての質問です。本当に一茂くんからの発信は、前日直前なので、
1本勝負の即答みたいなもので、タメになります。
カットガラスのことです。
カットグラスともいい、ガラス容器の球面を研磨して、カドカドをつけたもの。ササン朝ペルシャで量産されて、世界各地へ運ばれ、日本でも、正倉院御持中に伝わったものです。
江戸末期には、江戸や薩摩で生産されております。
大昔には、白く透明なガラスが、江戸切子、色をつけた被せガラスが、薩摩切子と特徴づけがあったともききますが、私が、デパートの物産展などで、聞いた限りでは、現在では、この点における区別はされておらないようです。
それよりも、日本製に、圧倒的な値段の差をつけた中国のものを思います。100円ショップでも買えることは魅力ではありましょうが、私は、むしろ、残念に思います。
安価に中国で、ビール瓶も製造されていますが、成分がちがうのでしょうか?
割った時の、切り口すら、ちがいます。強度と鋭利さがありません。
どういうことかというと、美味しんぼという漫画のなかで、ガラスの破片でかつおぶしを
薄く削るという場面がありますが、アレができません。
だから、ガス台の下に、大切に10年以上前にもらった、破片をしまっています。

伝統的なカットの模様は、矢来と格子の組み合わせでできております。矢来よりも、細かくカットして、間に平面を残さないものもありますが、これは魚子といいます。
麻の葉。
六角籠目は薩摩切子に多いようです。八角切子
菊籠目は一番難しいとのこと。笹の葉,菊、七宝など。

33年以上まえのことですが、当時、少し好きだったひとに、バカラのオールドファッショングラスに手作りチョコレートを入れて、贈りましたが、
カットグラスの美しさがつうじませんでした。
私は、そのおかげで、つうじる人と結ばれました。関市の警察前の
アンティークあんで、一〇〇〇〇〇〇円のカットグラスを買うような人です。

べんとう

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keian 2010-3-13 19:39
4月1日の花見弁当の予約を頂戴しました。
松尾家は、法華寺の檀家ですが、このたびは、ご住職の肝煎りで、
引き受けさせていただくことになりました。
私を育ててやろうというお心です。ありがとうございます。

法華寺は、矢島町にあります。
信長によって、清州からこの地についてきましたが、信長よりも5代前とされております。山門にご注目。境内から見上げると左右に切妻屋根。これこそ、城郭の門で高麗門といわれております。岐阜城移築の現存門とされております。歴史博物館には、信長からの安堵状もあずけられております。
信長の位牌は、ここのお寺で、お願いすれば、みせていただけます。また、ここには、信長のお手植えの松の木がありました。
清州から、もちこんだとされておりますが、戦前には、市内のどこからでも
見えて、岐阜町四十四町の目印だったと、松尾太郎くんはいいます。
終戦になっても、ハワイからのGIは、必ず、訪ねてきたといいます。
きっと、民族を、国を超えてのなにか、徳があるのでしょう。
この、松の木が、松喰い虫にやられてから、賑やかにしようと
檀家が桜の木を植えました。お花見の春には、一般の人にも公開しているので、本当に賑やかになります。数がまとまりますので、とうふ屋桂庵の
正念場になります。
お話をいただいてから、一年ががりでとりくみました。
そのおかげで、一茂くんとは、無類の親友になりました。
なにかを起こそうとするときは、勇気だけでは、足りません。
勇気に共鳴してくださるお方あってです。
松尾とくさんは、法華寺の案内の葉書をみて、心配してくれております。
名誉は達成してこそと、超辛口のコメントを頂戴してきました。

それから、ブログのファンの皆様へ、
こうちゃんとのかかわりで、2晩ほど、半徹夜状態でした。
アップが遅れたりしてごめんなさい。
ひとのために、料理はもちろんですが、洗濯したり、掃除したり
裁縫したりが、大好きだと、我ながら納得。私は、主婦が大好きです。
介護がないだけ、まだまだ、半人前の主婦ですが、これは、松尾さいさんが
現役でいてくれるからこそです。だから、ひとのために、世話を焼くことができます。本当にみなさんありがとう。

てがうごく

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keian 2010-3-12 20:26
手が動くことはいいことだ。
昭和7年生まれの松尾さいさんや、8年生まれの松尾とくさんと
話していると、<あのひとは手が動くでいい>と主婦の才覚をほめます。
この才覚とは、リフォームをいいます。
古い着物をほどいて、洋服を作ったり、サイズの合わない服を直したりできる人は、本当に羨ましい。
私は、裁縫は苦手な分野です。ボタンつけとすそ上げしかできません。
ブランド物を格安で買ったときに、松尾さいさんに教わって、ウエスト
直しをしましたが、もう、一度で降参しました。
彼女たちの年代は、本当に偉いね。昼間はとうふ屋を手伝い、夜間に
それぞれ、習い事に通ってました。花嫁修業は、絶対に大事。
手が動くことは、何でも作れる。人様の分まで作れるほどなら、晩のおかず代以上の才覚、<みいり>になります。
立派な人、今なら素敵な人にもらってもらおうと思ったら、自分もその
レベルに努力するという健気さであります。二人にわからんこと
聞くと本当によう知っとるわ。
私は、洋裁は、妊娠中に3カ月、高島屋のカルチャースクールに通った
だけです。マタニティウエアーを3着作る予定が2着で、それも、ほとんどが先生作。
ただ、ひとつ続けているのは、一年に一度新調する、晒の木綿1反でつくるふきんです。
裏表どちらもないように、折り返しを互い違いに作ります。
今年は、初めて、間違えました。手が動いても、心も動いていたのでしょう?これだけは、贅沢に大胆に使います。ガーゼのように、生地が柔らかくなってきたら、これで、なべつかみを作ります。
3回たたむと、15センチ角になり、12センチの円形のなべつかみが作れます。思い入れのある服のはぎれをとっておき、上下はさんで、ミシンデキルティングをしますが、このときこそ、ミシンのご機嫌をとれない自分を思います。針折ったこと、数知れず。
才覚はないけど、気風のいい料理仕事をしたいので、毎年作ります。
表裏がないように、たがいちがいに縫い代をとるのですが、今年は
初めて間違えました。表表となるのか?裏裏となるのか?
不景気風にあおられて、アメリカの正義を云々する、日本みたいですね。
せめて、このふきんで美味しいものを作ろうと思います。
ミートローフの形づけ。こしあん。ぶどうのジュースを絞る。みじん切りのパセリの水分をとる。締め鯖の汁けをぬぐう。と師に教わりましたが
いくつ、できているかな?

あいすぴっく

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keian 2010-3-10 19:35
物騒な話からです。
俺と一緒に死んでくれという場面には、アイスピックが似合います。
死んでもらいますは、ドスだそうです。
桂ちゃん、死ぬなら一緒と冗談にでも、言ってくださるお客様あってです。
ありがとうございます。

桂庵では、製氷機の氷ではなく、私が、アイスピックで氷を割って、
アイスペールでお出ししています。
ボトルをおろしていただいたときはサービスです。
先に、お代をいただいておりますからというわけです。
キープを飲んでいただいたときは、頂戴するときもあります。
こういった、アルコールの出し方は、お客様とのやりとりで決まりました。
アイスピックを持つ私をお客様が見守ってくださったのでしょうね。

アイスピックは、安価です。
下内屋さんで25年以上前に購入したものは、先が折れていますが、それでも、自宅用で、充分割れます。やながせの店を持ったときに、購入したものと変わらなく、役にたっています。
調理道具は、本来は鍋でも、フライパンでも、包丁でも、5年、10年。
あるいは一生と、命が長いものです。
それだけに、買うときは、ムードにつられてはいけません。
一生の伴侶というよりも、一緒に死んでくれるような相手を選ぶつもりで
買いましょう。
そのためには、置いておく場所です。一緒に暮らす場所です。
いつも、目につくけど、バトルの危険のないところに置きましょう。
出し入れが不自由では、役に立ちません。
最初から、買うと決めなかったものほど、長持ちするようです。
どうしても、あの道具が必要だ。代用品では、うまくいかない。
これなら、後悔しません。
アイスピックを持つたびに、思います。

氷を割ったときのように、メガネを割りました。
私の不注意です。
そのメガネをみせたら、あるお客様が、<買ってやろか>とおっしゃってくださいました。冗談でも、<一緒に死のか>くらいに、嬉しかったですね。

かつもく

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keian 2010-3-9 19:44
かつもくは、どう、書くのでしょうか?
刮目:目をこすって注意深く見ること。
男は、3日会わざれば、<かつもく>の如し
と、やながせ界隈では、噂します。

3日にあげず、通ってくれていれば、自分を好きだと思っていてくれて
なんとか、採算もとれていくのですが、この、不景気とあっては、男も
好きでも通いきれません。
私は、この言葉を教わったときは、活黙と思っていました。
男のカッコイイのは、黙って活躍している人のことで、3日、会わないうちに男は成長するということだと思っていました。

言葉の意味は、違っても、いい言葉だと思いませんか?
男を成長させるのは、仕事です。
金儲けです。儲けた金を好きな女のために使ってこそです。

17歳年下のホストくんですら、そう、申します。
私は、51歳ですから、どうかな?
ところで、58歳の男に、私の昼席が終わった時間でよければということで、毎日、おにぎり3個を握っています。
時間にあわせて、米一合をかして、炊きます。
彼の目の前で、あつあつのご飯を手に塩をつけて握ります。
梅干しは、種を抜きます。おかずは、ありあわせもですが、必ず、
ひとつ、前日にリクエストを受けておきます。
缶のお茶も用意します。今日の室温にあわせて温めたりもします。
お代も、毎日頂戴しますが、毎日というのが、私の条件です。
毎日、ひとつは好きなものを食べていただくわけです。
また、その人は、仕事ができる男です。今日、死ぬかもしれない身体
です。私は、毎日作らさせていただくことで、生かされています。
ところで、鯖の塩焼きの一番は、なんでしょうね。
鮮度に脂、塩加減、これが簡単で難しくて、塩鯖を焼くことになります。
この人の喜ぶ顔がみたくて、一生懸命になりました。

和と同

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keian 2010-3-8 13:25
若い人と一番、てっとりばやいつきあいは、、買い物をするときに、同じ、買うなら若い人から、買うことです。
私は、レジでも、若い人の列に並ぼうかな?
美容院でも、理容院でも、毎月、必ず行くところは、若い人がいる店がいいかな?

やながせのチェーン店にお邪魔していますが、人の入れ替わりも、激しいのに、必ず私のことを覚えてくれています。
毎回、眉の形を相談します。
私は、眉墨がいりません。ほんの少し、かきたすだけです。
メイクも口紅とここだけです。
だから、毎回、相談します。毎回、違う人がしてくれますが、ここちいいです。
たとえ、ちょっと、凛々しい眉になっても、次の月には、イメチェンします。
私の職業も知っていてくれます。若い人との会話は、このいっときだけです。だから、陰口になりません。自分の愚痴も言いません。

今日は店長さんが、担当してくれました。
彼は35歳です。7名のスタッフですが、20代が多いです。
私の歳半分と冗談もいいます。
きびきびしている動きは、ここちいいです。

ここちいいってどういうことかな?
考えていたら、思い当たりました。
論語の中にあります。君子は和して同ぜず、小人は動じて和せず。
君子は他人と心から一致するが、うわべだけ同調することはしない。
有名な言葉だが、和、心から打ち解けて友となるのと、うわべだけの
友となるの違いはどこにあるのでしょうか?
お世辞をいわれるよりも、
毎回、今回限りと担当をしてもらい、また、その仕上がりは満足です。わりきることは、
はいりこまないことでしょうか?
もう、すでに,はいりこんでいるお付き合いの調整は難しいから、時間を考えることかな?
この店の所要時間は30分で、1575円です。
私の師は、この点は徹底していましたね。電話でも、<3分だね><5分だね>と低い声で最初に言われます。話す方は、時計を見ながら、話します。
この、短い時間だからこそ、相手がよく理解できるのだと思います。

こうざんじ

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keian 2010-3-7 13:09
有田からの発信です。
有田焼によくある図柄ですが、
脇に、高山寺と銘とは別にはいっていますが、何でしょうか?

降参。
私は、この図柄のモノを、ひとつも持っていないのです。
自分が好きでなかったので、買わなかったのでしょうね。
それでも桂庵。料理屋をさせていただくには、自分の嗜好は脇におくことと、
かって、師の村上祥子に教わりました。
自分が好きなものを食べるのなら、別の仕事をして、そのお金で、食べに行くこと。
料理屋は食べていただくところで、お金をいただくところです。

この機会に、好きでないことを考えました。

どうも、うさぎにかっぱの図柄が目につきます。
うさぎは、人間と密接な関係な動物とされており、温厚で柔軟な人柄を表すのでしょうか?
掛け軸の図柄にだけは、あまりないのですが、うつわ<焼き物>には、多いのです。
人に好かれやすいのは、売りやすいので、作家もこれを描くことを、手習いにします。
かって、ロゼ画廊というところに、出入りをしていたときに、中堅どころの作家にききました。
対して、かっぱは、見事に皮肉です。
知ってはいるけど、どうしていいのかわからないというので描きにくいのです。

人間の好き、嫌いを考えるうちにたどり着いたのが、鳥獣人物戯画です。
鳥羽僧正作とされておりますが、東京、京都の国立博物館に寄託されております。
これのあったお寺が、高山寺です。
京都市街から、国道162号線で、北に入っていくと、三尾という集落にたどり着きます。
神護寺、西明寺,高山寺の名刹が点在しています。
紅葉の里として、あまりにも有名です。紅葉は、大好きですが、そのことで、高山寺のもっと、素晴らしいところに気がつきませんでした。
栄西が、中国から、持ち帰った茶の実を植えた最古の茶園もあります。
好きでないことを尋ねて、本当によかったです。
いま、高山寺のうつわを購入する予定はないですが、心に残りました。
鳥獣人物戯画の精密な模写があります。

ちゃわんむし

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keian 2010-3-6 11:04
茶碗蒸しについて書きます。
まずかったからです。
私は、外食のときに、いままでは、絶対に残したことがありませんでしたが、今日は、これを食べたら、美味しいものを作ることはできなくなると、勇気をもって、残しました。

いま、松尾太郎くんが腎臓の透析及び、食事療法のために、県病院に入院しています。
私は、毎朝、建て替わりつつある母屋の写真を撮っては、見舞いにと届けています。
デジカメで撮って、プリントアウトすることで、便利になった世の中を、大正生まれと
共感しているつもりです。完成の日まで、また、一日も長く、新築の家に住んでほしいからです。

今朝は、朝食をとっていないことを幸いに、病院の近くの喫茶店に入りました。
350円の珈琲、紅茶にモーニングサービスで、トーストとみそ汁、茶碗蒸し、バナナがつきます。
減塩志向なのでしょうか?
ものすごく、みそ汁がうすかったのです。
それよりも、茶碗蒸しの具にねぎとふとコーンの缶詰だったのに、吃驚しました。
青みは、三つ葉かほうれんそうに限ります。
ねぎを入れることはあっても、それなら、銀あんをかける別物にしなくてはなりません。
これは、茶碗蒸しであっても、だしの中に、卵を1個を、ぽとんとおとし、、蒸し上げます。
白身がかたまり、黄身にまくがかかるくらいになったら、火をとめます。
銀あんをかけておだしします。別名、おぼろむしと申します。
おぼろ月夜のように、卵をみたてているからでしょう。

茶碗蒸しもかきたま汁も、卵とだしで作ります。
卵液のかたまり具合で美味しさが決まると思っていました。だしの量で、クリーミーさが決まると、割合の研究に一生懸命でしたが、
おかげで,今朝は開眼しました。だしではなく、水割りの卵液の方が、すが立たないけど、
まずいこともよくわかります。
また、かって、板前さんとうなぎを食べたときに、ついてきた漬物を、彼がなぜ残したのかが、わかりました。つければいいのやないでね。

さびしさ

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keian 2010-3-4 22:59
主婦の気持ちをあらわすのに、
亭主達者で留守がいいは、もう、格言ではなくなったのでしょうか?
配偶者が、突然、今日は会社休みといわれると、ペースが狂ってしまいませんか?

淋しさは、一人一人のものですから、共有はできません。
だから、好きになったら一緒に暮らすのですが、それぞれが、仕事も含めて、別の世界を持っていると、家族といえども、淋しいです。
昨日のブログに書いた、村上さんのお宅は、完全なる亭主関白の家庭でしたから、御主人が在宅のときは、外出もひかえ、当然のことながらも来客も、お断りでした。
家事も家計も、一切、手も口も出さないという徹底ぶりでした。

友だち的とは言わなくても、安易に頼むことをする私を、当時の配偶者は、どう、思っていたでしょうね?歳が離れていたので、可愛いと思っていたのでしょうか?
いつか、聞いてみたいものです。
私のモノのいい方は、亭主関白の殿方には反感を買いそうです。
<して>はいけません。
<していただけないでしょうか>だそうです。
もっとも、こんなことを、書いているあたり、私は淋しさに弱い人間に違いありませんね。

書くことのお薦めでいい話があります。
紙の上半分に、淋しいことを書きます。
紙の下半分に、事実だけを書きます。
そうすると、上半分は、たくさん書けても、下半分は、少しだけ、書くことになります。
上半分は主観的事実で下半分は客観的事実となります。

主婦の淋しさは、自分のペースを乱されることにあります。
主婦は、一人の営業職であって、部下も上司も同僚も何もいませんから、、
うちの松尾とくさんは、へそくりの大名人でした。
淋しさをまぎらすためには、数字の積み重ねがいいかもしれませんね。
とうふ屋桂庵の営業白書は、開店以来の赤字ではありますが、、
お客様の来店数と営業日数の更新が、淋しさをまぎらしてくれてます。
このブログも258回になりました。
毎日の松尾神社へのお参りも214日になりました。

なるみのおもいで

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keian 2010-3-3 20:18
朝日新聞 2月27日付けを見て、思い出しました。
NARUMI<鳴海製陶>という、高級洋食器ボーンテャイナの
会社があります。
私は、ここのミラノというシリーズを嫁入り道具にもってきました。
名古屋嫁入り物語のごとく、当時の岐阜でも、トラック3台分の荷物を持っていく時代でした。松尾太郎くんが、精出して働いてくれたおかげです。
結納の20倍の荷物を持っていきましたが、自分で買ったのは、
たぶん、これだけだったかもしれません。
食器棚に並べておくだけでも、ディナーセットには夢がありました。
鳴海製陶は、軍需工場に転用されていた時期もありましたが、1965
年から、ボーンテャイナの製造に本格的に取り組みます。
この時代を生きた方に村上さんという方がおられ、奥様と親しくさせて
いただいたことがあります。九州男児のご主人に仕える新潟のお寺さんの娘さんでした。
ご主人に、お帰りなさいとお迎えして、
<早かったですね>とうっかり言ったら、<早くてわるいか>と返されたそうです。私は子育ての真っ最中で、せっかく、憧れの専業主婦になれたのだからと、一生懸命に家事を覚えていました。

高度経済成長期以来、引き出物に重宝されたのは、洋食器は大きさや
形が均一で、どこのうちの食器棚にも並べやすく、強度が高く、
透明感が、よかったからです。並べてあるだけで、絵になったわけです。
また、百貨店でも並べてあるだけで、絵になったわけです。
オープンストックといって、何年たっても、買い足せること、1個から
始めて、フルセットを25年かけて揃えられるという、純情な乙女の
祈りみたいなものです。5年前に、カップをひとつ、
はじめて割って、高島屋に注文に行きました。飾りですから、調理道具
つまり、レンジにかけたりしませんから、長持ちしたのかもしれませんね。
そんな話から、NARUMIのライバルのSANGOや、
NORITAKEが、実は全部、発祥の地の地名からきていると教わりました。
私も、本町5丁目のとうふ屋を誇りに思っていますから、大切にします。
 
〒500-8034 岐阜県岐阜市本町 5-23
TEL : (058)-262-4015
FAX : (058)-262-4015
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